よかったです。やはり、空き時間にちょろちょろ読めるという手軽さは、すばらしい。
内容に関して言えば、「ひろげた風呂敷のたたみかた」に言及してあるのが、とてもよいとおもいました。
発想の広げ方と整理の仕方についてに書いてある本は、いろいろあります。
しかし、実行するためには何が必要なのか、どういう提案にするべきなのか、という方法論は、なかなか世に出ていないような気がします。
「NG」なポイントを知っておくことは、とても大事。
そこにはリソースをつっこむ必要がないから。
逆に、どんどん提案して「NG」なポイントを色々理解することが大事です。
新しいことを始めるときには、最後の最後は「えいや」で決まります。
明らかにダメなものは、最初にスクリーニングされるので、最後の最後に残る物は、現時点で判断しづらいに決まっています。
そこで明らかになるのは(場合によっては馬脚があらわれるのは)、もっと抽象的な意味での「方針」です。「儲かるかも知れないが、その分野には手を出さない」というBossの判断基準を、まずは理解することが大事だとおもいます。わかってから、離れるなり、自分の物を確立するなりすればよいとおもいます。
そういう意味で、守破離の「守」の部分として、お読みになるとよいとおもいます。
さて次作は、「誰が」「誰に」「いつ」「いくら」という論理とは別に、「感情」をどう揺り動かすのか。という予告が後書きにありました。
時間の変動で、インカムラインを増やす、待ちきれないひとはセミナーに集客する、などの、プランが透けて見えます。
この本の分析のネタとなるものがおもいつかないかたは、この本のビジネスモデルを分析してみるとよいとおもいますよん。