インスタント、feedbackとfeedforward

スピードが大事なんじゃない。
すぐ役に立つことは、すぐに役立たなくなります。
何でもいい、少しでも興味をもったことから 気持ちを起こしていって、どんどん自分で掘り下げてほしい。
そうやって自分で見つけたことは君たちの一生の財産になります。
そのことはいつか分かりますから
(橋本武:故人。灘中・高等学校国語教師)

というすてきな文章が流れてきた。どうやら元ネタは、小学館『奇跡の教室 伝説の灘校国語教師・橋本武の流儀』(伊藤氏貴)のようだ。(裏とっていません)

上記のセリフは、ひとつの本を3年間にわたって味わい尽くすという方法で国語の授業をしている先生に向かって、生徒がこれじゃ間に合わないんじゃないか? という質問をしたときの答えらしい。

人生は短いし、やりたいことは多い。


Randy Pausch Last Lecture: Achieving Your Childhood Dreams

「こっちのほうがいいのはわかっているが、今生き延びるためには、こっちでないとダメなんだ」という行動が、月単位、下手すると年単位で続いているかもしれない、とおもったら、一度こういうものに戻ってきて、自分の立ち位置を俯瞰してみるといいかもしれない。

インスタントなことだけでは、救いきれないものがあるんじゃないか、とおもうのだ。

インスタントな解決法は、その場で解決してしまうだけに、根本原因は解決しない(というか、範疇外)。怪我をしたときに、傷テープを貼るようなもの。圧迫止血にはなるかもしれないから、多少の怪我は治る。しかし、傷が大きな血管を傷つけていたり、感染症にかかった危険性、これには対処できない。

インスタントな解決法は、だから、万能ではない。

しってるよ。それくらい。

本当に?

じゃ、なんで、同じ場所に同じ装備で向かおうとするの?
例えば手袋をしていれば予防できる、という新しい行動に結びついているの?

ひとつは、「反省」ではなく、リフレクション。いいことも悪いことも見返す。そして次の行動方針に対して、Feed backする。

長期的展望とか短期的に生き残るためには、なんていろいろな思考フレームはある。でも、実際に行動できるのは、今、この瞬間だけだ。そして行動の単純な積み上がりの先にしか、未来はない。

であれば、未来に向けて、いい布石を打つという、Feed Forward をしつづけておかないといつまでたっても、楽にならない。

上のYouTubeは、もう故人となってしまったが、カーネギー大学のPausch教授の「最後の授業」*1だ。教授は配られたカードのなかで、どのように考え、どのように行動することによって、子供の時からの夢を実現してきたのか、を最終講義のアジェンダとして選んだ。

配られた札でトランプゲームをしなきゃしょうがない、というのは、Paush教授が冒頭で話すセリフではあるのだが、たぶん、スヌーピー

Lucy「SOMETIMES I WONDER HOW YOU CAN STAND BEING JUST A DOG..」
Snoopy『YOU PLAY WITH THE CARDS YOU'RE DEALT..WHATEVER THAT MEANS』

これのオマージュなのかな、とおもったり。

ま、インスタントに世間や環境を批判するより、まずは自分で行動をおこしてみましょう、という自戒でございました。

*1:この授業は、『最後の授業 ぼくの命があるうちに DVD付き版 [ハードカバー]』として、日本語字幕付きDVD付属の本ともなっているので、こっちのほうが、おすすめかも。本は持ち歩けるし、DVDのほうが見やすい