cafe de nimben

見たものと、読んだもの

ライフラインは、原義どおり命綱

wikipediaによると、「ライフライン」というのは、どうやら和製英語ではないか、ということである。Oxford College Dictionary で lifeline を引くと、 "a rope or line used for life-saving, typically one thrown to rescue someone in water or one used by sailors to secure themselves to a boat" とあるので、「命綱」という意味しかないようだ。日本語の「ライフライン」は、"public utility" というらしい。豆ですが。
しかし、上下水道が1週間使えない程度の被災であっても、「生活(に必須で)ライン(状に接続され、供給されるインフラ)」という意味で、「ライフライン」という和製英語は意味を論理的に良く表しているとおもう。
でも、今の僕にとっては、「命綱」というほうが、感情的にしっくりくる。
生き死にに影響ないだろうと頭ではおもっていても、洗濯できないのは困る。雨の中、近くの小学校までトイレを借りに行くのは困る。寒いのも困るし、暗いのも困る。これは、個々の事象に困っているというよりも、コントロールできていたものが、まったくコントロールできない状況におかれるというストレスなんだとおもう。

しょうがないので、近くのホテルに泊まった。寝るだけなら自宅で可能だが、洗濯とお風呂が目的。こんな贅沢である意味バカげた目的で宿泊するやつは私ぐらいか、とおもったら、違った。けっこう、同目的の人は多かった。ホテルのコインランドリーはフル回転だった。
お風呂はユニットバスなので、温泉や銭湯に比べるべくもないが、それでも体が暖まるというのは、とてもうれしい。汗や垢を落とせるのもうれしい。なんでだろう、ついでに心も温かくなるのは。
明日、上下水道は復旧予定と、市から広報されていた。あとちょっとだけ、切れずに、頑張ろう。

自宅の郵便受けに、洗濯代行サービスのチラシが入っていた。45リットル2,000円。正直高いとは思うが、独居老人なんかには、背に腹は代えられないような気がする。