cafe de nimben

見たものと、読んだもの

片腕が使えないときでもなお、料理をする方法

朝起きると、左手の感覚がなかった。歯科医で麻酔が残っているときの、痺れたような無反応。無理矢理動かそうとすると、動くのは動く。でも、力が入らない。キーボードのタイピングもできなかった。
脳とか神経の問題かなと肝を冷やしたが、どうやら筋肉と筋がいかれていただけだとわかった。前日に過度な筋トレをしたわけではないので、少し合点がいかないのだが、無事ならいいや。

困るのが料理だ。
料理は、私にとっては趣味であり日常である。いつも無意識に両手をつかっていることを思い知らされる。フライパンをふったり、野菜や肉を切るときに保持したり。これがまったくできない。当たり前にできることがまったくできなくなるとき、とてもイライラしてしまうものだ。

何かいい方法がないかと考えたら、うちには「トング」があったのだった。
「トング」は、まじで救世主。

へらよりも細かい作業ができる。フライパンのなかでトマトを潰すのも簡単。力を加減して潰せるから、飛び散らない。

菜箸よりも太いので、力をいれられる。
まぜるときにフライパンをあおらなくても、トングで十分。なお、フライパンはテフロン加工推奨。鉄鍋だと、滑りが悪いので、トングではつらいかもしれない。

フライパンから皿に装うのも簡単。
今まではフライパンを左手でもって、へらで皿にざぱっと空けていたいたのだが、これができなかった。トングなら、大づかみして移動させることができる。楽ちん。

如何に今までの料理方法が、左右の手が自由に動くことに依存していたのかわかった。そしてトングの便利さも。道具で楽を「買う」のは、悪い事じゃないね。