cafe de nimben

見たものと、読んだもの

質問を一対多の攻撃として使う

質問は「多→一」の攻撃によく使われる。
つるし上げ、ってのが、典型例。ぼくは嫌いだけど。
逆はどうか。「一→多」には使えないだろうか?
プレゼンやティーチングで、聴衆に向かって放つ方法は、あるとおもう。
今日NHK教育テレビで放映された「スタンフォード白熱教室」で行われていた方法が、その一方法だとおもう。「クイズショー」形式と番組内では紹介されていた。
生徒をふたつのチームにわけて、勝敗を競わせる。
勝利条件は、回答者の発言がウソか本当かを、より多く当てること。
回答者は、Facebookのマネジャーとか、Palmを発案したひととか。彼らに「クリエイティブであるために会社で行っていること」を、講師であるティナ・シーリグが聞いていく。
本当かどうかを見抜くためには、きちんと話を聞かなければダメ。
これは、「話を聞け」と直接いっているわけではない。そうせざるをえない状況にしているという、抜け目のない作戦。
テニスで、「球をよくみろ」といわず「球の回転方向を教えてくれ」というコーチングといっしょだ。

インナーテニス―こころで打つ

インナーテニス―こころで打つ

「答えを教えてくれ」といいながら、別の何かが得られるように設計する武器として、質問は強力な武器となるんだね。
「インナーテニス」の話は知っていたが、こういう応用のしかたは、考えついたことがなかった。いい勉強をした。