故人になってしまって悲しいのだが、岩田聡。
岩田聡という名前を知ったのは、ほぼ日刊イトイ新聞だとおもう。
Web 2.0 という言葉が流行ったあたりの有名人に梅田望夫がいるが、彼が行った『ほぼ日刊イトイ新聞 - 適切な大きさの問題さえ生まれれば。』という対談で(糸井重里もいるので、実際は鼎談)名前を知ったのだとおもう。
私はゲームというものをほとんどしてこなかったので、任天堂が創業家以外から社長を迎え入れたといううすっぺらい事実しかしらなかったので、岩田氏がどんなひとかまったくしらなかったのだ。*1
その時は、経営者という視点でしか捉えていなかった。
それだけでなく、超天才プログラマであるということを示したのが4Gamersの『ゲーマーはもっと経営者を目指すべき!』という連載の最終回
である。いや、ぶっとんだプログラマだったのだなとびっくりし、その後、氏を訃報にびっくりし、その後の4Gamersの追悼特集にて
というのを読んで、さらにぶっとんだひとであることを知る。また、聞き手としてもとても優秀で、
をみると、とてもいい関係を会社のひとと築いたことがよくわかる。
ビジョンがあり、ベクトルを合わせ、仕事をひとによって分解して「最適な大きさ」にし、相談にのり、裏でスーパーマン的にプログラマとして解決したりと、リーダー、マネジャー、経営者としてのひとつの理想像だとおもう。任天堂だけでなくもっと日本経済界のリーダーとして、あるいは世界のゲーム業界のリーダーとして何かをする姿をみてみたかった。
ご冥福をお祈りします。