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見たものと、読んだもの

2015マイベスト映画は『マッドマックス 怒りのデス・ロード』

映画館で見てないので、とどもりながらいうんですけど、『マッドマックス 怒りのデスロード』です。

脚本の構成や、矛盾点が気になるタチなんですが、「ああ、こう書くんだったら、その矛盾、全然オッケー」という感じで、快く騙されるし目を瞑るよーという気分になったという意味で、最高の映画でした。
かなり重層的で、いろいろな解釈を許すし、そこを突き詰めるひともいるとおもうのだけど、私は見ている時間ずっとその映画のなかにいて、キャラクターのいろいろな心情に寄り添い翻弄され、終わると同時に現世にもどってくるという、「極上の暇つぶし」だったので、何も文句ありません。
映画館で見れなかったのが、悔しい一品。

旧作鑑賞の2015年ベストは

なお映画館鑑賞に限ると、旧作ですが『愛と哀しみのボレロ』です。

愛と哀しみのボレロ Blu-ray

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長尺なので飽きるかと思ったけれど、全然。時代に翻弄されるすさまじさ。あるいはジョルジュドンのバレエシーンだけでもその価値あり、です。いまNHKで新映像の世紀をやっていますが、第二次世界大戦からの東西冷戦時のバックグラウンドをちょっとでも知っておくと悲痛さがよりくっきりするとおもいます。全てがある一点に集約されていくカタルシス。

なお、ライブシネマコンサートという別枠は別記事で。