cafe de nimben

見たものと、読んだもの

北野武『アウトレイジ』(2010)『アウトレイジ ビヨンド』2012

アウトレイジシリーズは、テンポがよくてすきだ。

好きなところは、テンポ

たとえば、西田敏行の話のたたみかけ方。「それはうちの会長に対して非礼である」→「非礼だから詫びが必要」→「指でも詰めるか」→「何を使って指を詰める?」→ 道具をいくつか挙げる、というテンポのよさは、ぜひ一度聞いていただきたい。その場にいたらビビってちびりながら、よく考えたら悪くないのに指の一本も詰 めてしまいそうな怖い迫力。

北野武:キャスティングはね、全然苦労しなかったんだけどね、編集が大変だったね。怒号の罵り合いのシーンでは間を詰めたりね。場合によっては俺がオフで 怒鳴りを撮り直したりね。最後の方はどうにかなったけど、頭の方のシーンでは編集を何回もやって、相手の言った言葉尻ですぐ台詞入るようにしたり、それは もう編集した。編集がやっぱり面白かったけど苦労したね、各自が自分の芝居の特徴があるんで。

OUTSIDE IN TOKYO / 北野武『アウトレイジ ビヨンド』インタヴュー

その他

豪華キャストも楽しい。田中哲司加瀬亮は『SPEC』シリーズでも共演しているのだが、外見も役柄もぜんぜん違う。高橋克典なんかセリフないし、ずっとサングラスをかけているが、きちんと存在感あるしねぇ。