シドニー・ポラック『ザ・ヤクザ』1975

これ、ブラックレインの元ネタの一つなんだろうな。

どっちも高倉健が出ている。ヤクザものである。一番近しいとおもうのは、日米の文化の差を良し悪しではなく事実として違うものだとして描いているところ。

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違いを上下で語ることができれば、それは例えば偏差値のように、ひとつの数直線上での話に落とし込める。あいつは自分より上だ下だという簡単な話。

でも、違いを違いとして描くということは、その時に生じる過剰なシンプル化から離れることになり、説得力のある細かい描写を積み重ねるしかない。

ただ、行間としては、異質論=脅威論になりやすいとおもっていて。

脅威でない異質は、おそらく笑い者的に描かれる。笑い者として描けない異質は、怖いんだろうなとおもう。知らない何かというのは、本質的に恐怖だとおもうので。

それと連動するかどうかはわからないけど、高倉健の殴り込みは基本一人で、恨みを晴らすという爽快感も特になく、相手にとって死神のようにただただ殺していくので、ただただ怖いです。

これのリメイクの『イントゥ・ザ・サン』とは、偉い違いだと思う。映画の出来というのもあるが、今のように多国籍がある程度当たり前なのと、日本には日本人しかいませんよという時代とではインパクトが全然違うというのも大きかろう。

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主役のロバートミッチャム、ハードボイルドでかっこいい。

あと、ナカトミビルで後年、テロリストに見せかけた強盗のひとに射殺されることになるジェームズ繁田も重要な役で出ています。