矮小化された世界の中では、喜劇は何度でも飽きることなく繰り返される。本人には世界が終わりそうな悲劇なのに。
こんなみていてウキウキしないラブシーンもないよなあ、という回。
悲劇一色に描きすぎているのだが、悲劇の内容が陳腐すぎて、微妙な喜劇としてしか見えないという、一回ネジくりかえった哀しさがにじみ出ている。
どうせなら、楽しそうなシーンを入れて、悲劇性を浮き出させてもらってもよかったかな。あるいは、もっと爛れて堕ちていくのでもよさそうだけど。
前回懸念した、リアリティーラインが現実に近づいてきただけに、ちょっと世界観がつらくなってきたかな。