『亜人』の制作と、その配信からみる、ビジュアルコンテンツ配信の未来ってどうなるの?

亜人:第11話からオリジネル展開へ

『亜人』は、ほぼ原作通りに10話までは進んでいたが、11話でオリジナル展開に入った。

アレでグランド製薬にテロを仕掛けるのが厳しいということになったのかしら? というゲスの勘ぐり。
 
これが良い改変なのかどうかは12話を見てみないとわからないな。そもそも深夜とはいえ放送コード的に大丈夫なのかという話ではあるし。
 

亜人:制作と放映配信が目新しい

映画版とテレビ版があるというのをCMでみて、ちょっと調べてみた。作り方として興味深い。
 
ポリゴン・ピクチュアズが、つくる。(制作委員会の中にも入り版権の一部も保有)
つくったものを、映画版とテレビ版にわける。
映画版は先行公開して、その後テレビ版を放映(テレビ版の総集編を映画化するのとは順序が逆になっている。テレビシリーズの宣伝的役割?)
テレビ版をTBS系列で放送、その後NETFLIXでネット配信。
 
社長の塩田氏による展望については、こちら参照ください。
 
NETFLIXなので最初から多言語対応を織り込み済み。(もしかしたら、残酷描写が漫画よりも緩いのはこのせい? 日本で放映できて海外でできないのはエロ系だとおもうんだけど、まあ、『亜人』に関してはほとんどエロ系はないので、そこはいいのか。ネット配信とテレビ放映でレーティングに差があったりするのかな。国によってまちまちなんだろうな)
 

コンテンツ配信は、ネット発を地上波放映という逆パターンも開始

NETFLIXでつくったドラマを、フジテレビが放映するという「逆輸入」タイプが『アンダーウェア
 
であればフジテレビはNetflixとの会社同士の連携するのかというとそうでもなさそう。4月から放映するアニメ『甲鉄城のカバネリ』は、NETFLIXではなくAmazon Prime Videoで配信。テレビ局と配信業者というよりも、番組ごとの連携ということになるのだろうか。
 
日本のHuluは日本テレビの子会社で、日本のコンテンツの配信についてはいろいろ集めているとも聞く。テレビ局は、自分で配信は行わないという意味で黒船とは戦わず、逆にプラットフォームを借りる方向に舵を切りつつあるのかもしれない。とすると、電波による放送機能と、コンテンツを作成する機能でいうと、どのようにバランスをしていくのか、よくわからなくなるかもね。だって、テレビ局って自前というよりも子会社とか編集プロダクションにつくってもらっているほうが多いという偏見があるんだけど、正しいのかな。
 

じゃ、コンテンツメーカーと配信/放映者はどんな感じになっていくの?

この偏見が正しいとすると、逆にコンテンツ作成機能をばっさりきって、電波土管屋になるという選択肢はどうなんだろうね。もちろん、大小のコンテンツメーカーと全部平等に付き合うわけにはいかないから、アグリゲーター機能をもった、大きな意味でプロデューサー業というか。
もしこれをやるとしたら、映画界も巻き込むのかな? だって、4DXなどの映画館にいかないと難しい表現「以外」は、モバイルや自宅のテレビでみることが多くなりそうだから、同一コンテンツを、どこのディストリビューターから、どういう設備の元で視聴するかという戦いになるような気がするのだけれど。
いずれにしても、コンテンツメーカーにきちんとお金が配分される仕組みにならないと、ジリ貧だなあ。大丈夫かしら。