cafe de nimben

見たものと、読んだもの

Kindle Oasis が発売されたが、そそらない。

ウワサのあいつが発売された。新世代Kindleである。

www.amazon.co.jp

AmazonKindleをどういう製品として位置付けようとしているのか、わたしにはよくわからなくなってきている。

 

現行のKindleに対する不満

以下のような不満をわたしはもっていて、Kindle Oasisが解消してくれるのではないかと夢想していた。

不満とは、高精細度画像表示能力、モノクロ対応、そしてレスポンススピードである。

小説だけを読むのであれば、現状のKindle Paperwhiteで不満はない。文字だけを表示するのであれば、わたしが持っている2世代前のKindleで精細度は現行の300dpiよりも低いが、それでも問題ない。カラー非対応で問題ない。

高精細度画像カラー表示要望

しかし、高精細度画像カラー表示が必要だとおもっているものが二つある。ビジネス書とコミックスだ。

コミックスは、まあ直感的にわかるとして、ビジネス書でなんで必要なのか。

最近のビジネス書はけっこう図表が多いからだ。場合によっては巻頭カラーだったり、インフォグラフィックスがあったりする。これを表示させる手順 めんどうなのと、解像度が低いゆえにけっきょくまともに読めないのは、願い下げである。カラーをモノクロ化すると、けっこうコントラストが悪くて読みづら いという問題もあるし。

ビジネス書こそほんとうはKindleで読みたい。わたしにとっては雑誌とかわらない生鮮食料品だからだ。旬が短く、いつまでも保存するいみが少ない場合がおおいので。

もちろん、iPadなどのタブレットKindle for Mac/PCなどのパソコンのアプリ版という選択肢はあるし、実際そちらで読むのだが、本当はKindleというひとつのデバイスだけで読みたいんだな。

Kindle Fireで読めよという案もあろう。カラーは間違いない。しかしFire系は、解像度が低い。

kindle系は

Fire系は

  • Fire:171ppi (Pixel per Inch)
  • Fire HD6: 252 ppi
  • Fire HD8: 189ppi
  • Fire HD10: 149 ppi

このためfire系はわたしにとって、Amazon videoなどを視聴する用であって、本を読む用途ではない。

また、実際触ってみたのだが、なんでKindleKindle Fireで読書用のGUIが違う設計になっているのか、わたしには理解できない。

レスポンススピード改善要望

レスポンススピードには二つある。ページめくりと、クラウドから書籍を探す時のスピード。

ページめくりは、ひっかかりを感じる時と感じない時がある。感じるときは、自分のタップないしスワイプが間違えていたのかとおもって、無意識に再度行うことがあり、あとからキューの解消のようにバババとページがめくられると、今どこにいるのはワヤである。紙だったら、まちがえて2ページ向こうにいっても戻れるけど、kindleだといっているのか戻っているのはわからない。受忍度としてはボーダーライン。

クラウドから書籍を探すときは、かなりダメ。

まず、書影表示なので、巻数が多い漫画などの場合、何巻なのかぱっとみてわからないことが多い。それは解像度、カラー非対応、グラフィック表示の遅さのすべての悪い点が合わせ一本で出てくるので、一番ダメなところだとおもう。

対処として、端末に落としておく本を少なくするという手を使っている。目でブラウズできる数が少なければ、ローカルのヒューマンの脳みそで対処するのだ。

不満と、その改善として期待するのは

高精細画像表示機能(カラー歓迎)

CPU速度向上などによるレスポンススピードの改善をまとめると

kindle paperwhiteもvoyagerも300dpi出ているので、もうちょっと高精細で表示できることと、表示するときのレスポンススピードがあがることを期待したい。それはハードウェアにもうちょっとお金をかけて、voyagerの後継としてvoyagerくらいの金額で出てくれればいいのに、とおもうのである。

しかし、夢は外れるのである。

Oasisのスペック

解像度:300 dpi (現Paperwhite, voyagerと同じ)→これはコンテンツを高精細にしようとした場合、Oasis用に全部scanしなおす必要があるなどの手間がかかるのであれば、受忍せざるを得ないかも。ただ、画像の表示速度の向上が見られたかどうかは不明。

レスポンススピードは、まだ実販売が始まっていないのであ不明。だれかレポートしてほしいとはおもうが。もし、現Paperwhiteと同程度であれば、あんまり意味ないのだけど。

Amazonが推しているところは、電池の持ちの向上、薄さなのだが、これはわたしのとってはあまり意味がない。

持ちの向上は、良し悪しある。数ヶ月充電不要なのはかえって不便。充電する必要がなくなるわけではない。充電器をなくすなどの別の問題が生じかねない。無接点充電対応とか別のメリットがあれば別だけど。予備バッテリー的な意味もある純正カバーって、なぜレザーオンリーなのか。みせびらかしたいの?

サイズは今の大きさでもかまわないというか、雑誌を読もうとするともっと大きいものが出てもいいくらいだとおもっている。

そして最大のそそられない点が価格。

Wi-Fiで、キャンペン情報つき(広告モデル)

高い。

Kindle本は概ね10%オフとして、その金額の累計がデバイス金額よりも多ければ勝ち、少なければ負けだとおもっている。買い替えも含めて考えると、Paperwhiteくらいまでなら勝てる。voyagerは怪しく、Oasisだと無理じゃないかな。

あと、kindle/paperwhiteはPrime会員価格という4000円くらいの優遇措置があるが、voyager, oasisはなんでないんだろうか。この値段のデバイスを買うのって特上顧客として囲い込まないのかね? カスタマーロイヤリティー戦略が見えない。

暫定結論

ということで、現状、もしわたしが今持っている旧Paperwhiteを買い換えるとしたら、現Paperwhiteを買うことにならざるをえないかなとおもっている。ちなみにコミックスとか雑誌はKindle for Macで全画面表示で読んでいます。

コンテンツの整理は以下参照しつつcollectionという方法で行おうとしているところ

Writer's Weblog: 日本版Kindle for Macでコレクション機能を使う