フィル・ロード&クリストファー・ミラー『LEGO ムービー』2014

不意打ちを食らった感じ。予想の斜め上をいく快作。

ストップモーションアニメとおもいきや実は3DCGだった以下の予告編を観よ。

The LEGO Movie - TV Spot 5 [HD]

 

レゴは、ブロックをくっつけていろいろなものを作るあのレゴです。

シャワーの泡や、レーザー銃の光線なども全部レゴ。聞いてはいたがここまでとは!

その動きだけで一見の価値あり。YouTubeに公式の動画がいろいろあるので、その動きを楽しいとおもったら、それだけでみる価値あり。

ぼくが子供のころは、ほんとうにブロックだけだったけど、今はロードオブザリング、スターウォーズバットマンなどとコラボしているんですね。そのキャラが動き回る。

そういうキャラがでてくるということは、それだけ元ネタを使いたくなるわけで、よくあるオタクムービーということになるのではないかとおもいきや! いやいやいや。

王道と見せかけて、それを外していくところは、手練の仕事と思います。

普通に見てて面白いので、機会があれば、ぜひぜひ。

 

ここからは、ネタバレ上等的な何か。

レゴが大量生産物であること=どこにでもいる普通のひと=つまりあなたが主人公を嫌味なく出しているところ、そして、レゴとはレゴで作られたものだけで成立せず、それで遊ぶ子供(や、かつての子供)がいてこその世界だということを盛り込んだメタ展開が、本作のオリジナリティといえるとおもいます。

パロディー臭はどうしても強いのだけど、構造はすごくしっかりしているとおもうのが、この映画の良さだとおもいます。

お話の筋は、ファンタシーのド王道で、どこにでもいる普通(というか中の下くらい)のひとが、じつは選ばれたものであり、その力を得て世界を変えていく話。構造は『マトリックス』(1999年)が一番近いかも。マスタービルダーが捉えられて、マニュアルのアイデアを吸い上げられてしまうのって、マトリックスで生命エネルギーを吸い上げられる姿を連想してしまったし。最後のメタ展開も、マトリックス レボリューションでアーキテクトがでてくる展開っぽいし。マトリックスの場合は、最後は禅問答的に終わってしまって肩透かし感があったけれど、今回は「神」がきちんと具体的にでてくるからね、それはわかりやすかった。オチも良かったし。

あとね、WWE的なうまさがあって、それは主題歌。 "Everything is awsome" というのだけれど、これ、最初が「世の中全部すばらしい!」→「それに騙されていた! 薄っぺらい呪いだ!」→「やっぱり世の中全部すばらしい!」という全てに対応して聞こえる。WWEで、ベビーフェイスがヒールターンして、最後にまたベビーターンするような爽快感がある。


Everything Is AWESOME!!! -- The LEGO® Movie -- Tegan and Sara feat. The Lonely Island

蛇足的に、字幕 or 吹き替え話。

字幕版でみたのですが、あとで日本語吹き替え版の予告編を観て、ちょっとつらかった。2014年当時だったらまだよかったのかもしれませんが、流行語はあとから見ると辛いね。

本来的には、かなりのテンポで会話が進むので、吹き替えの方が相性がいいはずだから、かなり残念。(私の耳では、英語はあまり聞き取れなかったので)

おすすめです!