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幸村誠『プラネテス』1999−2004/講談社

ん、同著者なのに『ヴィンランド・サガ』とはえらくちがうな、どちらかというと星野之宣っぽいとおもっていたら、内容はヴィンランドサーガに続くものがあるような感じがした。

宇宙の塵(デブリ)拾いのお話。

プラネテス全4巻 完結セット (モーニングKC)

プラネテス全4巻 完結セット (モーニングKC)

 

 

宇宙の劇画系SFといえば、刷り込みされているのは星野之宣2001夜物語』なので、天変連作で書かれていくこの物語のフォーマットには馴染みがある。

↑ ある意味古臭いが、それが故に古びない、ラテン語のような傑作です。

 

主人公の八郎太がおもしろい。『ヴィンランド・サガ』のトルフィンと似ている。最初に思い込み故の暴走があり、その原因と正対せざるをえなくなり、一度空っぽになり、それから自分を取り戻すというところが。

これを宇宙SFとして読むよりも、何かに魅入られてどうしようもない(けど魅力的な)わがままものの列伝として読んだほうが楽しいかもしれない。若者的な反骨とか、なんとなくかわいく感じる。

ヴィンランド・サガ』の大きな意味での下敷きというか、もしかしたら幸村誠はそれしか描く気がないのかもしれない。いま(連載中)のトルフィンは、大人になることを選んで、そうあろうとしている。八郎太はヴィンランドにすでに到達してしまったひとになっているような気がする。

いずれにしても、いい家族といいクルーに恵まれていて、とても明るく楽しいよ。人間の汚さとかどうしようもなさとかも理解しながらも、幸村誠は、人間の奥底の愛を無条件に信じているのかもしれないね。

 

アニメ版も評判がいいようだけれど、みてないんだよねー。


プラネテス blu-ray BOX PV

 

(9/22 追記: デブリの恐怖といえば、アフフォンソ・キュアロン『ゼロ・グラビティ』2013の冒頭シーンでしたね)


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