今年映画館で観た映画は5本しかないので、トップ3を順位つけずに。
『この世界の片隅に』(映画館)
個人史的に別格。
徹底的に調べて作画していることが評判になっているけれど、それが目的でなく手段にしてあるところが、とてもよい。
『シン・ゴジラ』(映画館+4DX)
映画館で複数回鑑賞をしてみたって、初めてじゃないかなあ。
「こう描きたい」というよりも、(本当かどうかはおいておいて)こういう風になるはずだ、という一歩か二歩引いたクールさからの、最後の熱い戦いという、かなりのプログラム映画っぷり。年明けに見た『アウトレイジ』的な感じがよかった。エヴァもそんな感じで作ってみたらいいかもね。まったく別の作品になるような気もするけど。庵野以外はほとんと同じ座組みの『進撃の巨人』がコケたことを考えると、庵野の偉大さを感じる。雇われ映画監督のほうがいいのかもね、庵野。
『偉大なるマルグリット』(映画館)
嘘でも信じられることがあるということは、たとえ周囲のものから見て痛い状態でも、本人が幸せだったらいいのでは? という方向に見せかけて、でもそれって一時はいいかもしれないけれど、いずれ整合性がつかなくなるよね、どうするの? というコメディに見せかけて、辛い現実を突きつける作品。
同じ元ネタの映画『マダム・フローレンス』がいまかかっているが、未見。
主な見逃しは、
『サウルの息子』『ちはやふる』『ズートピア』『エクスマキナ』かなあ。
映画館ではないが『オデッセイ』(いやー、『火星の人』がいいよ、やっぱり)は、おもしろかった。