バッタ本というとアレな感じだが、中身は全然アレじゃないです。
エンターテイメントな一大半生記ですよ、これ。
若い博士で、フィールド系の人は楽しいな。
『鳥類学者だからと言って、鳥が好きだと思うなよ』
も、そうだったが。
こちらはもっとドキュメンタリーっぽい。
小説でいうと短編連作。一章ごとに完結しているが、全体に流れがある。
バッタの生態についてぐりぐり書いてあるところは、子供に戻って(ファーブル昆虫記」現代版を、見ているつもりになった。
でも、南仏モンペリエに行ったり、白眉プロジェクトに応募するという、泥臭い一発逆転狙いとか、スポ根そのものだ。モーリタリアの人々との異文化体験も面白い。
いろんな人に読んでもらいたいな