源氏物語絵巻、いやーカッコ良かった。
源氏物語絵巻 葵
伝土佐光起筆
六巻のうち、巻一、巻二、巻三
絵部分と文字部分が交互に書かれている。
巻物の地の金色が、まずキレイ。
絵は繊細な平安風で、文字は金の細やかな模様が入っている。
ハーバード大学所蔵版なので、違う版。ただし絵の感じは似ている。
文字のところの感じは全く違うのだが。
葵なので、六条御息所の生き霊の話。
あんなに気高い六条御息所が、無意識に生き霊になってという、涙無くして語れない物語。
それが金色で描かれるがこそ、そこはかとなく悲しい。
https://www.kyohaku.go.jp/jp/theme/floor2_1/2F-1_20200102.html
その後、野宮神社へ。
源氏物語第十帖『賢木』にも綴られる物語。六条御息所が娘(のちの秋好中宮)と共に伊勢神宮へ下るお話。伊勢神宮に行く前に1年間、身を清めるのがこちらの野宮神社。
野の宮は簡単な小柴垣こしばがきを大垣にして連ねた質素な構えである。丸木の鳥居などはさすがに神々こうごうしくて、なんとなく神の奉仕者以外の者を恥ずかしく思わせた。
確かにそんなに大きくない神社だった。キレイな竹林に囲まれていて、美しい。
鳥居が特徴的で、黒木鳥居と言って樹皮を剥かない鳥居
野宮じゅうたん苔
ビロードのように美しい。うっとり。
恋愛のパワースポットとして有名なようで、海外の方が日本人より遥かに多かった。
みんな恋愛スポット好きやねんな。