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見たものと、読んだもの

みなもと太郎『風雲児たち』と、閉塞感

みなもと太郎が描きたいのは幕末なんだけど、幕末を描くためのバックグラウンドがわからないとなんでこのキャラクターたちがこういう動き方をしたのかわからないから、そうだ、わかるようなところから描いていこうぜ、ということで関ヶ原の戦いから描き始めた、大河歴史まんが。

関ヶ原から幕末の志士たちが生まれた位までが、全20巻(完結)

風雲児たち全20巻 完結セット (SPコミックス)

風雲児たち全20巻 完結セット (SPコミックス)

 

風雲児たちの完結後の本編「幕末編」が現33巻で続刊中。

風雲児たち幕末編 コミック 1-30巻 セット

風雲児たち幕末編 コミック 1-30巻 セット

  • 発売日: 2018/02/27
  • メディア:
 

 1巻のはじめが、1845年。

33巻が終わっても、まだ岡田以蔵は生きているし、松平容保京都守護職に着任しようかという1862年文久2年)。単純計算で17年を33巻。なので、明治改元(1868年)まであと10巻は少なくともかかりそうなペースですねえ。ドラマ性考えると、20巻かかっても不思議ではない。

 

細かいところまでフィクションも交えて流れを描いていっているので、幕末がお好きな人にはおすすめです。

話の芯に、関ヶ原の合戦以降の、徳川、薩摩島津、長州毛利、土佐山内、会津松平の因縁もある。しかし私は、鎖国をして、他の国との交易をしようというのに家康が決めたという前例主義/権威主義でそれが続いていき、それではいかんと模索し始めた人々をほとんど蹂躙して鎖国体制を守っていたことに対する憤りこそが、通奏低音として流れているように思う。

もちろんそれは、結果を知っている未来人だからこそ「ああやっておけばよかったのに」という後付けの知恵かもしれないが、大黒屋光太夫高田屋嘉兵衛や尚歯会メンバーなど、彼らの知恵と経験を生かしていれば、オランダ館長のアドバイスをもっと早くに聞いていれば、もっと違った、少なくとももっと血腥くない開国はあったかもしれないなあと思いながら読んでいます。

ただ、佐久間象山がいうように、目を覚まさせるために、あえてという手段を取らないといけなかったかもしれないので、また別の血生臭いルートになっていた可能性も捨てきれないので、歴史のifはなかなか難しいところですが。

幕末編は、NHK大河ドラマ龍馬伝』がお好きなら、こちらもお好きかも。

 

 

 

「里崎指数」と言う盗塁についての新指数提案が面白かった

捕手の指標で、盗塁阻止率と言うのがある。盗塁を阻止した数÷盗塁を企画された数で表す。10回企画されて、5回刺したら、5÷10=0.500で、盗塁阻止率.500と言う。

そこに、元ロッテマリーンズの名捕手里崎が、それはおかしくないか、盗塁させないのが大事で、それは投手にも責任があるんだから、別の指標を作ってはどうだろうと日刊スポーツで提案したのが、里崎指数だ。

www.nikkansports.com

里崎指数は、盗塁を企画された数÷投手と捕手のコンビの投球イニング数。

つまり、1回盗塁を企画されるのに何イニングかかるかと言う数値で、数が多いほど、走ろうとしても走られないイニング数が長いと言うことで、盗塁の予防が優秀と言うことになる。

が、待てよ、と。

野球が結果のスポーツであるならば、例えばどんなに走られても全部刺殺してしまえば、それは試合の結果には好影響であろう。であれば、それを全体で見る必要があるのではないかと。

そこで、「里崎指数」で利用された元データを利用して、上記の投球イニング数÷盗塁を許した数と言う指標を作ってみた。

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この指数の最優秀バッテリーは、青柳-梅野(Tigers)

青柳-梅野(Tigers) 131.33

という数値となる。

これを見ると、バッテリーとしてTigers青柳-梅野コンビが桁違いに良い数値。

最優秀の理由は、盗塁阻止率の高さ

盗塁を1つしか許していないためだ。

8回走られて7回刺殺するという、盗塁阻止率が.875と非常に良いためである。

では、梅野捕手がすごくいいのかというと、このランキングの母数としてもう一度出てくるのは西投手とのコンビだが、こちらは盗塁阻止率が.364と、青柳投手とのコンビニ比べるとそんなに良くはない。11度走られて4回刺し、しかし7回許しているのだ。

となると、コンビとして青柳-梅野は最優秀だが、梅野捕手単体で最優秀とは言えない気がする。

捕手として優秀なのは、會澤か(Carp)

盗塁に強いバッテリー Top5 の残り4組は、

床田-會澤(Carp) 69.83
九里-會澤(Carp)57.50
今永-伊藤光Baystars)35.44
大瀬良-會澤(Carp) 34.67

Top5のうち、3回名前が出てくるCarp會澤捕手が最優秀と言えるのではないか

#ここには出てこないが、そもそもローテーションピッチャーとこれだけ組んで試合に出ることができると言うこと自体で、信頼が厚いといえる。この19組の中で捕手としては會澤がトップの3組で登場というのもある。Hawks甲斐捕手も3組で登場。

會澤捕手が強いのは、予防。

里崎指数のTop5は

床田-會澤(Carp) 69.83
九里-會澤(Carp) 57.50
千賀-甲斐(Hawks) 22.54
今永-伊藤光(Baystars) 21.27
大野雄-加藤(Dragons) 18.04

このTop5で2回登場。数字もこのTop2が三位以下と比べ段違いに良い数値。

ちなみにこの里崎指数Top2は、どちらも2度走られて2度成功されているのというのはちょっと面白い。

盗塁阻止率でいうと、大瀬良と組んだ.500の同率6位が最高なので、ここは最優とは言えない。

盗塁阻止率

盗塁阻止率でみると、Giantsが面白い。山口投手と組んだ小林捕手、メルセデス投手と組んだ大城捕手と、捕手を違えてTop5に2回出てくる。ただ、盗塁を企図された数は9回と13回と平凡なので、走らせないよりも、走ったら殺すという戦略のようにも見える。

ちなみに盗塁阻止率のTop10で名前が二回出てくる捕手は、Lions森捕手(六位と九位)、Buffaloes若月捕手(三位と十位)だけ。盗塁阻止率が捕手だけで決まるならば、もうちょっと上位に固まってもいい気もする。2018年日本シリーズMVPで「甲斐キャノン」の異名をとった甲斐捕手の盗塁阻止率が8位、16位と17位なのはちょっと意外。もっと高い位置で固まっているかと思ったので。

ただ、盗塁阻止率は母数である盗塁企図数が、最大でも17なので、あんまり割合でいうのは意味が無いような気がしなくも無い。意味があるとすれば、年間通算の、球団別か、捕手別か、投手別のような気がしなくも無い。盗塁阻止は派手だから面白いんですけどね。

 

と言った感じで、数字をいじって見てみるというのは、なかなか面白かったです。

野球はデータのスポーツなので、調べればデータが公開されているので、頭の体操にいいですね。

いわゆる「なろう」小説を色々読んでみた

なぜ「なろう」がそんなにバカにされるのか、よくわからなかった。ので、読んでみることにした。

 

考えられる嫌われる理由って、二つある。

一つは、表現が稚拙であること。

ま、これはありえる。編集者や校閲者のフィルタを通していないものが対象になる。びっくりするような誤字誤植という細かいところや、物理法則などをその物語世界の中で利用できる説明なく敵に不都合に自分に好都合にネジ曲がったりするという世界観的なものだったり。こういうのは私も好きではない。

 

二つ目は、「都合が良すぎる」ということ。

物語内人間関係やラッキーすぎる展開という意味で、「都合が良すぎる」というのは、それは語り口に対する好みによるかもしれない。それを言ったら、ハリウッドブロックバスター映画も、池波正太郎時代劇も見ることができない。そもそも現実から目を背けて別な世界に浸るのがフィクションなんだから。

 

ということは、「なろう」にも、私の好みの作品もそうでないのもあるってことだな。

ここ最近やたらとアニメ化される印象もある。やたらと取り上げられるということは、そろそろジャンルの終わりなのかもと思わなくはないが、どうなんだろうね。

 

ざっと読んでみた印象。 

世界観がジェネリック

いわゆるゲームファンタシー由来が多い。古くはJRRトールキンの『指輪物語』以降にファンタシーは始まり、ここに数多のフォロワー作品とゲーム化メディア作品とそれを下敷きにしてという繰り返しの歴史の中で、ファンタシーの土壌ができあがっていると思う。

つまり、中世あるいは近世ヨーロッパに近い文明で、ゴブリン、エルフ、ドワーフなどの、ほぼ人間や、ドラゴン(中国の龍ではない)などがいるファンタシー世界。

言語はあまりジェネリックな感じはしない。トールキンの様に言語まで開発するというのはハードコアにすぎるが、その言語を話すにあたっては、それまでの1000年くらいの文化背景があるはず。ヨーロッパもドイツ風だったりフランス語風だったり、今一つどの言語系かははっきりした指針がないものが多い。

割と現代日本背景のもの、例えばバレンタインのチョコレートとかの風習があったりすることも多い。おそらく蔑称として「なーロッパ」という言い方もあるらしいことがわかった。

ゲーム的解釈の一般化

読者に求められる一般常識として、「自分には自分のレベルと得意とするスキルが見える」「そのスキルは経験値を積むことによって、レベルが上がる」がある。

これには戸惑った。

なぜなら、レベルが上がると逆にできなくなることがあったり、そもそも何に強いのか、どうしたいのか、何が自分に合っているかということがわからないのが人生だから。ゲームでは当たり前と私も思う。しかし、なんで小説でないといけないのかと突き詰めた時、ゲームではこぼれ落ちているその機微を書くというポイントって大事なないのかな、と思っていた。多分それは、私がこの読者ターゲットではないということなんだろうなあと思うので、しょうがないかも。

貴族

貴族は、差別主義の無能な敵か、正しく権力を使う味方か、のどちらかで描かれる。

特に異世界転生ものでは、その能力を持って生まれたが、大体は平民であり、能力がわかる味方と一緒に世界をよりよくするか、無能な差別主義者を滅ぼして世界をよりよくするかという二択のことが多い。異世界に行くということは、現代日本の知識をある程度持っていくことが多いから、多様性を当たり前の善とし、それを無知が踏み潰すことに対して、嫌悪感を持つ主人公が多い気がする。まあ、現代日本の感覚でいうと当たり前か。

男性主人公は割と草食。

ハーレム展開の場合も結構あるが、女性から慕われても割と押し戻す感じが多いかも。仲はいいが、恋仲になるかといえば、そうとも限らない。みんなとそれほど深くはないが、みんなときゃっきゃできている感じがいいというか、どちらかというと家族愛とか同族愛に近いというか。恋愛至上主義的な感じはないかな。恋愛の楽しさと毒の両方を、みたいなことはあんまりないかも。

もちろん思春期特有とも言える男にとっては無邪気な、女にとっては無邪気だからって許されるのかというボーダーあたりにある描写はどうなんかなあという気はする。まあ、現実では許されないのだから、ある意味、フィクションの中で何をやっても構わないと思うが。これは、そういう世代なんだろうねぇ。

 

ということで、ここからは、オススメ

日向夏薬屋のひとりごと

https://ncode.syosetu.com/n9636x/

単行本版あり

薬屋のひとりごと 全7巻 セット

薬屋のひとりごと 全7巻 セット

  

コミカライズ版あり。

shogakukan.tameshiyo.me

後宮に少女が入れられて始まるファンタシー、というと酒見賢一後宮小説』と思ったけど、薬を中心とする割とロジカルなミステリーと、主人公たちの人間関係ドラマという二軸のバランスがよい。

香月美夜本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~』

なろう版:

https://ncode.syosetu.com/n4830bu/

Kindle版(unlimitedにも入っているので、お試しにはそちらがよいかも)

大学図書館に司書としての就職が決まったばかりの主人公が、地震で本に埋もれて死んだと思ったら、異世界にマインという名の5歳の女の子として一般市民に転生するところから始まる。この異世界でにはまだ一般に流通する本がないので、この世でも司書になるために、そもそも本を普及させるところから七転八倒して、という話なのだが、ストレートに実現するわけではない。ファンタシー世界の文化・文明発達と、魔法がどうくるのかなどを組み合わせた、世界観を楽しむお話。アニメ化もされた。

LV999の村人

https://ncode.syosetu.com/n7612ct/

異世界で、最弱のキャラクターである村人。普通はレベルをあげても10程度。モンスターを倒すとお金と経験値が手に入ることに気づいてしまったので、自身でレベル上げに勤しみ、今では完ストのLV999。

ここだけ見るとオレTueeeで、ハーレム作りまくり、お金稼ぎまくり、敵倒しまくり、と思うかもしれないが、そうではない。「モンスターを倒すとお金が稼げる」システムとは何かを暴き、そのさきに向かうというメタ性がとてもおもしろかった。

 

無職転生 - 異世界行ったら本気だす -

https://ncode.syosetu.com/n9669bk/

現代日本在住34歳ニートが、剣と魔法の異世界に赤ん坊として転生をする。今度は全力で生きようとして、その通り全力で生きる。冒険者としてレベルを上げ、いろんな種族と仲良くなり、最後は世界の仕組みと対峙する。私が読んだ中では珍しく、家族を作る。

藤孝剛志『即死チートが最強すぎて、異世界のやつらがまるで相手にならないんですが。』

なろう:https://ncode.syosetu.com/n5691dd/

コミカライズ:

www.comic-earthstar.jp

 

殺意を感じただけで、その対象を即死させることができる主人公が、修学旅行のバスツアー中に、団体さんで異世界に転送させられて、という話。最初にゲームアプリをインストールさせられる描写がある親切設計。しかし私はゲームやらないのでよくわからないんですが、いろんなキャラというかロールがあるんですね。主人公高遠くんの淡白さも面白い。会話劇のテンポも良いし。

 

 

二日市とふろう『現代社会で乙女ゲームの悪役令嬢をするのはちょっと大変』

https://ncode.syosetu.com/n3297eu/

パラレルワールドの日本のちょっと過去に戻った財閥令嬢様に転生して、という話なのだが、実際にはバブル崩壊期の日本を振り返る様な感じになって、グローバル経済との連携でこんな(ツライ)ことあったよねーなかなかハードな感じがいい。まだ完結していない。

 

こうやってみていくと、面白くない、ないしは、飽和してきたなと思ったら、その次のものがいろいろ出てきて、面白い。

なろう →書籍化→コミカライズ→アニメ化、という流れもできている様なので、これからこれでビジネスにもなっていくんだろうと思うと、ダイナミックにいろいろ変わっていくといいなと思う。

昔は小説は新人賞を取らないとどうにもならなかったのだけど、こうやって(プロから見たら稚拙であっても)読者の目に触れて、フィードバックを受けて、どんどん新陳代謝が行われるのは、いいことの様な気がする。 

高浜寛「ニュクスの角灯」

第24回手塚治虫文化賞マンガ大賞作品。

全く初めて読む作家なのだが、第1巻丸ごとこちらで読める。読んでみて面白かったので、全6巻大人買いした。

to-ti.in

 

話がどこに行くのかわからない感じが、とても素敵。

1878年/明治11年の長崎、主人公である、ちょっと陰気で地味な美世が、怪しげな西洋雑貨販売店に奉公に出るところから始まる。

出島のある長崎は、江戸時代であっても外の空気が入ってくる街。出島、そして廓。

江戸の開国から海外にひらけた横浜とは違う、もうちょっと湿った開放感のある街として、長崎は描かれている。

実在の人物と架空の人物が、この人独自としかいえない様な混ざり方をしている。

なんとなく漫画というよりManga感も感じると思ったら、フランスでも人気の漫画家さんなんだそうだ。

歴史に名を残す有名人の青春譚ではなく、地に足のついた半径3mくらいの話が、丁寧に描かれていく。その広さと狭さの塩梅が、また心地いい。

キャラクターも、完璧な人は誰も出てこない。どの人にも、ダメで弱くて嫌なところがあり、けれどもそれはその人の良さと表裏一体になっている様な感じ。

今のCOVID-19で、正義の力に酔っている人がマサカリを投げ合っている様なのに疲れると、こういう、ダメなところも含めて暖かく描かれる作品を読むと、安心する。

 

 

眉月 じゅん『九龍ジェネリックロマンス』

今日まで全部無料で読める(第16話まで)

https://tonarinoyj.jp/episode/10834108156705514756

 

九龍という今は無き無法地帯で、ジェネリックというジェネリック医薬品の香りのする言葉に、ロマンスという言葉をつけるというタイトルに、心を奪われる。

ヒロインの鯨井令子の恋するいじましさがかわいい。

恋は雨上がりのように』の作者による、近未来?の香港の男女のラブストーリー?

「?」がついているのは、まだ語られていないからだ。連載のリアルタイムに追いつくいいチャンスなので、ぜひ読んでください。

16話まで来て、え、つまりこういう話? という想像がやっとできる様になったのだが、さて、はてさて、本当にそういくのかどうか、楽しみだ。

 

九龍って?

九龍城といえば、1993年まで、香港にあった治外法権の魔窟だ。1997年に香港は租借条約が切れて中国に戻るので、まだイギリス領だった時代のお話。

KWC - 1989 Aerial.jpg
Ian Lambot - http://cityofdarkness.co.uk/order-print/01-aerial-view/ Also found in the book City of Darkness - Life in Kowloon Walled City by Ian Lambot (ISBN 1-873200-13-7)., CC 表示-継承 4.0, リンクによる

 

香港なので元は中国、それからイギリス領なのだが、睨み合いの境界として、事実上どころか法令上もどちらの主権も及ばない珍しい場所になる。

宗の時代に軍事要塞として建てられたが、日本が香港を占領した1941年に城壁は取り壊され、バラックが建ち、スラム化が始まる。第二次世界大戦後、中華民国中華人民共和国にとって変わられるとき、その後も、60年代後半の文化大革命の時など、中国大陸から九龍に人が押し寄せる。

無法地帯で、アジアで、中国とイギリスの風味が混じり合うという、少なくとも外から見たら魅力的な街が出来上がった。絵的には『ブレードランナー』(1982)とか『攻殻機動隊』(1991)→『GHOST IN THE SHELL』(1995) を思い起こさせる。

KWC - Night.jpg
Ian Lambot - Ian Lambot. City of Darkness - Life in Kowloon Walled City (ISBN 1-873200-13-7). 1993., CC 表示-継承 4.0, リンクによる

 

メンテもされていないので、中はこんな感じ

KWC - Alley.jpg
Ian Lambot - http://cityofdarkness.co.uk/dark-alleys/dark-city-04-2/ Also found in the book City of Darkness - Life in Kowloon Walled City by Ian Lambot (ISBN 1-873200-13-7)., CC 表示 4.0, リンクによる

 

1997年に香港が中国に返還される時にきれいにして返すことになり、1993年から取り壊し工事が行われたため、現存しない。

なお、こちらのWebが、吉田一郎氏による壊される前の九龍の探検記となっているので、ご参照されたい。

 

web.archive.org

 

同様に、カナダの写真家による、九龍の写真など。

www.businessinsider.jp