cafe de nimben

見たものと、読んだもの

2016-06-01から1ヶ月間の記事一覧

柳沼行『ふたつのスピカ』コミックフラッパー(全16巻)

宇宙飛行士になるための国立東京宇宙学校に通う5人の学生が、それぞれにもつあらかじめ失われたもの、それを真正面から受け入れて、前に歩み出す群像劇。 温かい嗚咽してしまった描写がいくつかあった。それだけこころのやらかいところに触れた上で、上を向…

佐々木忠次『闘うバレエ』文春文庫

東京バレエ団創始者の佐々木忠次の自伝 表紙はギエム。 闘うバレエ―素顔のスターとカンパニーの物語 (文春文庫) 作者: 佐々木忠次 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2009/05/08 メディア: 文庫 購入: 2人 クリック: 10回 この商品を含むブログ (13件) を見…

月刊アフタヌーン 2016年7月号:今回の掘り出し物:『コール』(こまねずみ)

四季賞春特別賞の『コール』がいい。さりげない伏線も、リアリティも、人物の大小の構図も。もうちょっと破綻しててもいいくらいの完成度。ちょっと詰め込みすぎた感があるくらいか。短編上手だと、逆に長編がどうなるか想像しづらい場合があるが、次回作楽…