cafe de nimben

見たものと、読んだもの

2018-10-01から1ヶ月間の記事一覧

フェルメール展 @上野の森美術館

フェルメールルームという概念はとても嬉しい。光量を落とした部屋に浮かび上がる8点のフェルメール。フェルメール作品は大きい訳ではないので、しっくりくる。希少性を考えると、かなり贅沢な作りなので、おすすめです。 フェルメール全制覇を目指す人は、 …

ワヤン・クリ @東京国立博物館 東洋館

ずっと前にバリに行った時に、とても気になっていたのが、ワヤン・クリだ。 www.tnm.jp なんでだろうね、この極彩色のデフォルメされた二次元の人形劇の人形に、とても心惹かれる。 www.tnm.jp www.tnm.jp

京都大報恩寺 快慶定慶のみほとけ @東京国立博物館 平成館

平成館の二階全部と思っていたら、半分はデュシャン展だったので、床面積的には小さい展示。(サントリー美術館くらい?) しかし、仏像は慶派の良い感じ。 www.tnm.jp www.tnm.jp 仏像だけじゃないけどね。 北野経王堂図扇面 室町時代・16世紀なんて、立体…

ダルちゃんは、フィリップ・マーローだ。

hanatsubaki.shiseidogroup.jp ダルちゃんの気持ち悪さと気持ちの良さ ダルちゃんは、2017年秋の連載当時から読んでいたのだが、気持ち悪かった。 10話でそれがピークに達して、読むのを止めた。 気持ち悪さとは、彼女が自分で自分を殺すことを世の中とやっ…

鹿島神宮と香取神宮の共通点

背筋が伸びるところでした。武神だからか、強さとか、厳かさというような感じが強かったかな。杉を中心とした神域の森林も豊かでよかったです。 祭神が、出雲の国譲り関係の武神 葦原中国平定(日本書紀) どちらも神武天皇時代の創建なので、約2700年前の話…

香取神宮

下総一宮。ご祭神は経津主大神(フツヌシノオオミカミ)。 鹿島神宮の武甕槌大神と一緒に、出雲の国譲りに終わる葦原中国平定を成し遂げた武神。 全体的に 鹿島神宮とは異なり、参道はまっすぐではない。右投手のスライダーのように途中から向かって左側に向…

息栖神社(いきすじんじゃ)

東国三社巡りなので、今まであまり知らなかった息栖神社にご縁あって行ってきました。 海水の側で真水が湧くという、日本三大霊泉の一つ。 このように、海(水門)に面している。昔は海から船で参拝したのだろうね。 この一の鳥居の両脇に一つずつあるのが霊…

鹿島神宮 その2/2

常陸国一宮。ご祭神は武甕槌大神(タケミカヅチノオオミカミ)。 香取神宮の経津主大神と一緒に、出雲の国譲りに終わる葦原中国*1の平定を成し遂げた武神。 境内 鹿島神宮の社域は70ha、東京ドーム15個分。といっても、奥宮から左右に、要石と御手洗池がある…

鹿島神宮 その1/2

出雲大社に行ったので、関連して鹿島神宮と香取神宮に行きたくなった。 鹿島さんと言えば、鹿島立ち。 色々と今年はあって古いものが色々終わったのだけど、では区切りをつけて新たに出発するぜということで、鹿島さんに行こうと思ったのですよ。 絹本著色鹿…

デニスEテイラー『われらはレギオン1 AI探査機集合体』早川書房

今読みたいSFってこうよね、というお話だった。 われらはレギオン1 AI探査機集合体 (ハヤカワ文庫SF) 作者: デニス E テイラー 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2018/04/15 メディア: Kindle版 この商品を含むブログ (4件) を見る われらはレギオン2 ア…

京都・醍醐寺 真言密教の宇宙@サントリー美術館

『阿・吽』から空海づいてる。醍醐寺は、空海の孫弟子の聖宝が開祖の真言密教のお寺。「醍醐の花見」の醍醐寺でもある。 構成は編年体っぽく、開山から年代別に流れていく。 展示替リストを見ると、九州国立博物館でほぼ同じ内容のものが2019年1月から3月に…

AUDIO ARCHITECTURE:音のアーキテクチャ展 @21_21 DESIGN SIGHT

21_21 DESIGN SIGHTに初訪問。 Audio Architectureとは、以下の音楽を使って、ビジュアルデザインをいくつか見せていくというもの。 vimeo.com ※Vimeoでの公開が終了。おそらく展示会自体が終了したので。 見せ方が面白い。 広大な横長のスクリーンに一つの…

川原泉『笑う大天使』白泉社文庫

ものすごくしばらくぶりに再読したのだが、こんなに哀愁を帯びたお話でしたっけね。 笑う大天使 全2巻 完結セット(白泉社文庫) 作者: 川原泉 出版社/メーカー: 白泉社 発売日: 2014/09/29 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る というか、表題作の『笑…

トム・ティクヴァ『ザ・バンク 堕ちた巨像』(原題 The International) 2009米英独仏

ハードボイルドでガンアクションがあって、古いクライムサスペンスの良いところを、現代ならこうなるというアップデートがされていて、とてもよかった。 キャスティングも含めて 原題である The International であり、グローバルであることが当たり前である…