cafe de nimben

見たものと、読んだもの

2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧

みなもと太郎『風雲児たち』と、閉塞感

みなもと太郎が描きたいのは幕末なんだけど、幕末を描くためのバックグラウンドがわからないとなんでこのキャラクターたちがこういう動き方をしたのかわからないから、そうだ、わかるようなところから描いていこうぜ、ということで関ヶ原の戦いから描き始め…

「里崎指数」と言う盗塁についての新指数提案が面白かった

捕手の指標で、盗塁阻止率と言うのがある。盗塁を阻止した数÷盗塁を企画された数で表す。10回企画されて、5回刺したら、5÷10=0.500で、盗塁阻止率.500と言う。 そこに、元ロッテマリーンズの名捕手里崎が、それはおかしくないか、盗塁させないのが大事で、そ…

いわゆる「なろう」小説を色々読んでみた

なぜ「なろう」がそんなにバカにされるのか、よくわからなかった。ので、読んでみることにした。 考えられる嫌われる理由って、二つある。 一つは、表現が稚拙であること。 ま、これはありえる。編集者や校閲者のフィルタを通していないものが対象になる。び…

高浜寛「ニュクスの角灯」

第24回手塚治虫文化賞マンガ大賞作品。 全く初めて読む作家なのだが、第1巻丸ごとこちらで読める。読んでみて面白かったので、全6巻大人買いした。 to-ti.in 話がどこに行くのかわからない感じが、とても素敵。 1878年/明治11年の長崎、主人公である、ちょっ…

眉月 じゅん『九龍ジェネリックロマンス』

今日まで全部無料で読める(第16話まで) https://tonarinoyj.jp/episode/10834108156705514756 九龍という今は無き無法地帯で、ジェネリックというジェネリック医薬品の香りのする言葉に、ロマンスという言葉をつけるというタイトルに、心を奪われる。 ヒロ…

芸術は、不要不急か?

前日の記事を書くために『彼方のアストラ』を再読していた。この作品では、9名の少年少女が宇宙の果てに飛ばされて、宇宙船で帰ってくるお話なのだが、この閉じ込められ方は、ロックダウンに似ている。そこで皆が病気になって気力も尽きようとしているときに…

ラテン語の警句やことわざ

前々回の『アド・アストラ -スキピオとハンニバル-』の題名のもとになる "Ad Astra Per Aspera" って見たことある気がすると思ったら、『彼方のアストラ』の第二話で、アストラ号の名前の由来になった言葉だった。 彼方のアストラ コミック 全5巻 セット 発…

久しぶりの『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』

ヱヴァンゲリヲン新劇場版序破Qが、YouTubeで五月三日までの期間限定無料公開をやっていたので、久々に見る。最終話となるはずの物が今年六月に公開予定(コロナのせいで未定になった)だったので、そのプロモーションの一環なんだろうなと思う。 面白かった…