cafe de nimben

見たものと、読んだもの

2021-05-01から1ヶ月間の記事一覧

玄奘三蔵のインド紀行ルート

『天竺熱風録』を読んでいて、この頃の世界図って頭に入っていないなと思ったので調べてみた。7世紀中盤の中央アジアから東アジアの図版です。 中国/唐 唐は、西暦618年から907年の間、中国を治めていた王朝である。遣唐使の「唐」ですね。都は長安(現在の…

原作田中芳樹・作画伊藤勢『天竺熱風録』全6巻

中国は唐の時代。貞観21年というと、647年。(日本は飛鳥時代。大化の改新の始まりとなる乙巳の変(蘇我入鹿暗殺)が645年) こんな時代に、中国から北インドに外交官として行き、捕らえられ、部下を置いて逃げ出し、文官にもかかわらずネパールから軍を借り…

田素弘『紛争でしたら八田まで』(既刊5巻)

チセイは、地政と知性。 紛争でしたら八田まで(1) (モーニングコミックス) 作者:田素弘 発売日: 2020/03/23 メディア: Kindle版 地政学の知識、数ヶ国語を操る知性、そして交渉とはwin-winであることと、それを信じさせる裏付ける力(暴力を含む)である…

芥見下々『呪術廻戦』15巻

渋谷事変編。 呪術廻戦 15 (ジャンプコミックスDIGITAL) 作者:芥見下々 発売日: 2021/03/04 メディア: Kindle版 いろんな描写がオマージュと言うところに目を奪われるが、描きたい本質はどこにあるんだろう、とか考える。 虎杖が考える「正しい死」が皆に等…

おかざき真里『かしましめし』4巻

どうしても一時的な再集合に過ぎないシェアハウスというか居候生活が、終わろうとしているのかな。 かしましめし(4)【電子限定特典付】 (FEEL COMICS) 作者:おかざき真里 発売日: 2021/04/24 メディア: Kindle版 癌の受容段階として、「1.否認⇒2.怒り⇒3.…

鶴淵けんじ『峠鬼』(既刊4巻)

時空を超えた、日本の昔のお話。主人公の一人が役小角なので、ベースは7世紀(飛鳥時代)くらい? 峠鬼 1 (HARTA COMIX) 作者:鶴淵 けんじ 発売日: 2019/08/10 メディア: Kindle版 話の竜骨は、一言主と役小角のお話。 役小角は修験道の開祖とも言われる、…

大河原遁『王様の仕立て屋』シリーズ

スーパーな腕を持つ職人が縦横無尽に活躍する短編連作的な作品は、手塚治虫『ブラック・ジャック』を含めて種々あるが、これはつまり落語なのだな、と言うことに気づいた。 王様の仕立て屋〜サルト・フィニート〜 1 王様の仕立て屋~サルト・フィニート~ (…

萩尾望都『一度きりの大泉の話』竹宮惠子『少年の名はジルベール』

大泉サロンの話を、恥ずかしながら全く知らずに読んだ。 一度きりの大泉の話 作者:萩尾望都 発売日: 2021/04/21 メディア: Kindle版 【電子版限定特典付】 少年の名はジルベール (小学館文庫) 作者:竹宮惠子 発売日: 2019/11/06 メディア: Kindle版 読んだ順…