cafe de nimben

見たものと、読んだもの

脳内で、「服」を脱がしたり着せ替えたりすると、楽しい。

思考実験といっても、妄想といっても、独りブレストと読んでもらっても、全然かまわないぞ。

脱がしてみる

服を、「服」という塊でとらえると、わからなくなることが多い。
「かわいい」だけ、だとそこで思考が止まっちゃって面白くない。

例えば、新聞という服を脱がしてみる。
「情報を、集めて、日刊で、紙で、お客様のおうちに、届ける」、「商売」
「帽子」と「コート」と「ジャケット」と「パンツ」と「靴」みたなもの。

単純な着せ替えをしてみる


「帽子」を別のものに変えてみても成り立つか、考えてみる。
「情報」を「広告」にしても、なんとかなりそうだ。
じゃあ、
「広告を、集めて、日刊で、紙で、お客様のおうちに、届ける」という商売を併用すると、低コストで、お金が儲けられるね、「帽子」以外は共通化できているから。

算数でいったら、因数分解ですね。

過去を考えてみる

江戸時代に遡ってみると、「日刊で、紙で、お客様のおうちに」が難しい。
宅配システムができていないから。
街頭で、新聞屋さんがニュースのさわりを叫んで集め、その場で紙と交換でお金をもらうシステムだった。元々の意味の「読売」。

全国紙をつくろうとおもっても、全国飛脚網をつくることを考えたら、「入り鉄砲に出女」で難しそうだ。また、情報が時間切れになるかも、とか、考えてみる。現在から見た、過去の障害、ね。考えたら、メモる。

未来にしてみる。

紙を宅配する。それを全部蓄積すると、大変な面積が必要になってしまう。
戦後だと、マイクロフィルムなどに撮して、保管していた。
こんな感じで、技術的な要請で、保管が難しかった。

結果、一度売ったら、それでおしまい。
読者も保管しづらいので、遡って確認して矛盾を指摘するものもなく、とくに問題がなかった。

ところが、電子化すると、ハードディスク一台に、100年分くらいの情報を貯めることもできる。
ローカルPCだけじゃない。社内DBだけじゃない。
インターネットで、クラウドの向こうに蓄積することもできる。

例えばこんな、新しく技術的に、経済的に解決されたことが見つかる。

新しい当てはまり点はあるかないか、思考実験する

先ほどの例だと、「情報の時間切れ」を、「日刊」→「時間単位」で、など、もっと早めたらどうなるだろう、と考える。紙でなければ、新聞の電子化は行われていて、ニュースポータルも既にあるなあ、と思いつく。

これを「服」に加えてみる。

加え方も、アクセサリーとしてなのか、あるいは服をきる人ごと乗せる車のようなものなのか、大小を変えてみる。

こんな感じで、時代が変わることで、当たり前すぎて無いと不便なことすら気がつかないことに、気づくようにしてみる。

という感じで、
頭の中をぐるぐるまわすと、「当然」って全然「当然」じゃないということに気がつけて、かつ、気がついたら新鮮に思考実験ができる。

仕事や趣味に活用できることはある。まあでもそれは、結果論。
楽しいから、考えている、というのが、本当のところだろうね。