cafe de nimben

見たものと、読んだもの

コーチング的指導によるボイトレ公開レッスン

参加してきた。
体調は絶悪で、正直ドタキャンしようかとおもってた。
行って正解。かえって元気になって帰ってきた。
流れはとてもおもしろかった。
公開レッスンの場合、ごく一部のひとを例にして、その他の参加者は見るだけになるのが通例だとおもう。今回は、その他の参加者も実際に声を出すのだ。
講師の歌唱(1)>参加者全員で歌唱(1)>サンプル生徒の歌唱(1)>講評(1)>コーティング的解説(1)>ティーチング(1)>実習(1)>コーティング的解説(2)>ティーチング(2)>実習(2)>サンプル生徒の歌唱(2)>講評(2)>参加者全員で歌唱(2)>講師の歌唱(2)
このように、「ティーチング>実習」サイクルをうまく回す構成がすばらしい。実習が中心なので、すべて自分事として参加感がある。
一番のキモは、歌を歌うことを前提にして生きていかないと、ある瞬間だけ歌を歌おうとしたって、うまく歌えるはずがない、というシンプルな事実。
姿勢は、乗馬のときとやはり一致。体の軸をしっかりつくって、力を抜いてバランスだけで正しい姿勢がとれるようにする。おそらく何にでも通じる。
呼吸方法は、おもしろかった。吐ききらない。吐いただけ吸う。気を抜くと、すぐに姿勢が崩れる。首の後ろが縮む。尾骨が前を向く。肩が上がる。
呼吸方法を保ちながら、正しい姿勢をとりつづけるのは難しい。
顔に出たのだろう、「それができないひとは、歌うための基礎筋力がありません。鍛えてください」とのひとこと。ずしんと効いた。後半は、座る姿勢も変えましたよ。
なんか、茶道と似ているんだよね。

利休七則(りきゅうしちそく)
茶は服(ふく)のよきように、炭(すみ)は湯の沸(わ)くように、夏は涼(すず)しく冬は暖(あたた)かに、花は野にあるように、刻限は早めに、降(ふ)らずとも雨の用意、相客(あいきゃく)に心せよ。

こんなお話があります

このことばは、千利休(せんのりきゅう)がある弟子(でし)から「茶の湯とはどのようなものですか」とたずねられたときの答えでした。そのとき弟子(でし)は「それくらいのことなら私もよく知っています」といいますと、利休(りきゅう)は「もしこれができたら、私はあなたの弟子(でし)になりましょう」といったそうです

http://www.urasenke.or.jp/textb/kids/kokoro/kokoro.html

当たり前のことを、当たり前に行うことの大切さを、再確認できた、というのが最大の収穫でした。
パート2があるなら、ぜひ行きたいです。