cafe de nimben

見たものと、読んだもの

「インターステラー」に出てくる詩について調べてみた。

"do not go gentle into that good night" という渋い声に魅せられた。


映画『インターステラー』スペシャル映像


ノーラン・ライアン監督最新作の「インターステラー」のメイキング、12分30秒頃からのナレーションである。

Do not go gentle into that good night
Old age should burn and rave at the close of day
Rage, rage against the dying of the light

こういうものってだいたい、著名な詩からの引用だとふんで、google先生に聞いてみた。

作者は、ディラン・トマス Dylan Thomas.不明を恥じるのだが、20世紀を代表する英国詩人らしい。そのなかでもこの "Do not go gentle into that good night" は代表作で、死にゆく父に対して詠った詩だそうだ。
全文はこちらを参照。


アンソニー・ホプキンスが朗読したものがある。

20161211追記:上記の朗読が削除されていたので、べつの朗読を。
www.youtube.com



鈴木洋美訳だと

あの快い夜のなかへおとなしく流されてはいけない
老齢は日暮れに 燃えさかり荒れ狂うべきだ
死に絶えゆく光に向かって 憤怒せよ 憤怒せよ


ワーナーの字幕では

おとなしく夜を迎えるな
賢人は闇にこそ奮起するもの
消えゆく光に対して勇敢に挑むのだ


となっている。

老齢と賢人は、ちょっと違うとおもうけど、ナレーションされない第二段落冒頭

Though wise men at their end know dark is right

とあるので、"Old age" = "wise men" として訳すのは、悪くない。

なお、格調もクソもない、私の口語訳だとこんな感じ

安らかに死ぬつもりかよ
ジジイは今際の際に足掻くもんだろう
キレろよ、まだ死にたくないとブチギレろよ

人類の種としての死を認めずに足掻こうとする感じにしてみた。

しかし、マシュー・マコノヒーのルックス、ポール・ニューマンっぽい。