cafe de nimben

見たものと、読んだもの

2014年の美術展

今年は3つしか行けなかった。ダメだね、どんなに忙しくても時間を作らなくては、行けないまま終わってしまう。トップ3ではなく、見たすべてなのが、悲しいが、どれもおもしろかった。

1. 京都国立博物館国宝鳥獣戯画と高山寺展
鳥獣戯画の補修完了記念だった。巻物なのでおもったより小さかった。実物が見れて満足。詳しくはこちら
ただ、鳥獣戯画をみたというより、2.8から3次元の彫刻ものを愛していることを認識できたという意味で、自分の中で大きな転換点だった。

2.サントリー美術館高野山開創1200年記念 高野山の名宝
八大童子が目当てでいった。2009年の阿修羅展でも拝見しているのだけれど、展示の仕方で随分と感じが変わることを知ることができた。サントリーの方が、ケレン味があった。わりと強い光をあて、光と影のコントラストが強かった。
また、メゾネット式になっていることを利用して、孔雀明王坐像を階段を下りながら見ていくという演出がよかった。運慶快慶ってほんと天才。

3. 森美術館リー・ミンウェイとその関係展
現代芸術ってのは、食わず嫌いだった。インタラクションってなんやねんと小馬鹿にしていた。なんかそういうんじゃなくって、頭の中のネジを二三本はずして、口でふって吹いて、もどすみたいな、捉え直しというかUnlearningというか、という感じが、自分には斬新でおもしろかった。読後感というか、終わった後もずっと自分の中でこの展示会は続いているような感じがしている。
観覧直後の感想はこちら。

他には、アニメ『時をかける少女』を、東京国立博物館でみるというのに参加してみようと思ったら、人混みがすごくて挫折したとかくらい。

来年は、琳派。秋の京都国立博物館もあるが、年明けの『燕子花図屏風』『紅白梅図屏風』の共演が楽しみでしかたがない。