言葉にする強さと、絵にする強さがある。
たま子(真木よう子)が、めんどくさがられながらも言葉にしていく様子。
公園で三人がシューベルトを聞く時の、少し解けていく表情。
You、安田顕、吹越満は、期待通りではあるのだが、若手女優の二階堂ふみ、松岡茉優、高畑充希の存在感といったら。まあ松岡茉優は桐島、あまちゃんと地でやっているかのような演技をしているので、当然と言えば当然なんだが、やはりすごい。
テーマといえばすごくシリアスで、心の中のやわらかいところを鈍器でえぐるような、キャンプファイアで飯盒炊爨したぴっかぴかの銀シャリを無造作に水たまりに落とすような、闇を感じるようなものなんだけど、少しでも前に動いて希望を見出すようなタッチで演出するものすごい話で。
最後にはゆるふわ量産型のファンタシー的なハッピーエンドになってほしいと思いつつ、過程で裏切ってほしいような、逆に全く救いのないハードボイルドに終わってほしいような、そんなリアルとの間を切り裂いてほしいような。
あー、まったくまとまらない。
次回の木曜日10時は予約したぜ。