盛大にネタバレ前提。
しかも自分語りなので、ご注意ください。
Fate/stay night [Unlimited Blade Works] Blu-ray Disc Box ?【完全生産限定版】
- 出版社/メーカー: アニプレックス
- 発売日: 2015/10/07
- メディア: Blu-ray
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「結果が分かっていたとして、そのまま努力を続けることは愚行なのか」
「自分にオリジナルが作れないことが分かっていて、そのまま努力を続けることは愚行なのか」
このいずれについても、愚行かもしれないが自分はその道を歩むと決めるというお話だとおもった。
前者は、正しい正しくないを踏み越える決断。
どんな悲惨な未来が待っていようと、自分に火の粉がかかってこない限り第三者は何もできない領域。ないしは大きなお世話領域。
不幸になるのが分かっていて止められない悲しみ(ないしはそれが外れる喜び)というのは、また別のお話。
後者は、何者でもないことを知ってしまう一般人は、どう生きていくのかという話。
自分のオリジナルをそのまま発揮すれば世の中にも受け入れてもらえるという、「あなたのままで、それでいい」というセリフを肯首できるほど、私はナイーブになれない。
自分が自分でいる価値を信じるのは、前者の「正しい正しくない」を踏み越える決断なので、「ありのまま」を信じたければそれでよいとはおもう。
しかし、自分が他人にとってどれだけの価値があるかは、研鑽が必要だと思っている。
今、若いとか健康とか美人だとかいう、わりと生来の価値は、時間が流れれば価値が下がる。
経験とか知識、知恵、人脈、なんでもいいが、時の経過とともに積みあがっていくものが別途ないと、他人に対しての自分の価値は保ち続けられるわけもない。
もちろんそれは一次元的なものではないので、別の価値にクラスチェンジすることも含めてのことだたが。
自分が世界のユニークでなくても、自分のステージの中でナンバーワンになれるのであれば、食いっぱぐれない。だから、他人に対して価値を提示できれば、オリジナルであることに越したことはないが、オリジナルでなくても構わないのだとおもう。
それはコピー品とか、偽物とか、大量生産品といわれるかもしれないが、一点ものではできない何かはきっとあるはず。
一点ものとしてのオリジナルな価値がなくても、いろんなカードをうまく提示する「編集的」な機能があれば、それはまた、別の価値をうむのだとおもう。「編集的」であることの面白いところは、普遍性と戦わないということだ。
オリジナルな価値は、普遍的なことだが、編集的な価値は、自分が置かれた状況という唯一無二の状況でどう発揮するのかということだから。(なんでそう思うかは、もうちょっと考えないと言葉にできないかも)
ま、いずれにしても、どうどうと生きればいいんだとおもう。