五巴。誰が誰を騙しているのかわからない、ガンアクション映画。タランティーノ的なテイストがあるが、あんまり頭を使わずにバディものとしてみていた方がいいかも。
この監督の映画は初見。昨年2015年に3Dで『エベレスト』を公開しているようだけれど未見。この監督はアイスランド人なのだが、参照したwikipediaに
これはアイスランド人の名前です。ラストネームは家の名前としての姓ですが、この記事で取り扱っている人物は、正式には個人名のバルタザールで呼ばれます。
と書いてあって、姓と名がアイスランド的にはどうなっているのか、よくわからなくなってきた。言語がちがうといろいろ名前に関する慣習もちがうのね。
ネタバレ
お互いの身分を偽ってバディを組んだ二人が、どちらもボスに裏切られ、復讐というより自分の身の安全を求めて再度バディを組み、最後はハッピーエンドという話。
よかったところ
デンゼル・ワシントンもマーク・ウォールバーグも楽しそうにじゃれあっていた。
交渉に巻き込まれて、優位劣位がガンガン入れ替わるのは、タランティーノ的で楽しかった。あと、悪役が悪役らしいのもよい。
もうちょいなんとかならんかと思ったところ
基本誰も死ななくてこの手のお話を作れるんじゃないかな。
自分とその近親者の死はとても重く、主人公が人殺しに葛藤することもないし、敵の死は羽毛のごとく、という軽さ。そういうアンフェアなところが人間らしいというのは、まあ、認めるけど。あまり友達にはなりたくないタイプの人ばかりw
人が死ぬのにコメディというのを、私があまり好まないんだな、きっと。
死んだはずだけど死んでいないとか、怪我しているのにすぐ治るみたいな、非現実的なのだと、笑えるんだけど。拷問シーンとか痛いようにつくってあるからね。たけしの『アウトレイジ』もブラックコメディな風味があるし、死ぬし殺すし痛いけど、フェア。フェアかどうかが、ぼくのなかの基準なのかもしれない。
まあ、軽いブラックコメディ風味のバディ映画としてみるのが一番いい気がする。