cafe de nimben

見たものと、読んだもの

二次元がいいか、三次元がいいか

『鑑定人と顔のない依頼者』のヴァージルの収集とかで、二次元を愛でるのってなんであんなに忌避されるんだろうか?

 
いやね、『鑑定人と顔のない依頼者』のことを書くのにちょこまか資料を漁っていたら、ヴァージルは三次元の女に興味がなく、二次元の絵画の女しか愛せない気持ち悪い人呼ばわりしてる毛のある文があってさ、それは違うのではないかと。
 
まず、二次元が好きなのは、別に三次元が好きであることと排他的ではない。
ヴァージルの場合は美術愛好家でもあるので、二次元の絵画が好きで何も悪いことはないと思うが。
 
確かに三次元の女を愛したことはなかったのかもしれない。
 
でも、興味を引くような人がいなかっただけかもしれない。相手のあることですから、常にカップルになれるものとは限らないじゃないですか。ヴァージルはあんなに気難しいのだから、好きにはなるが、すぐに気にくわないところを見つけてすぐ覚めるタイプかもしれない。金目当てに近づく女を避けるためかもしれない。もちろん単にもてないだけかもしれない。ま、わかんない。
 
ヴァージルって、さすがに自分のことはうざい性格だと自覚していると思うんですよ。結婚して話が合わなかったら絶望的じゃないですか。だから、ハニートラップ避けも含めて、いい女だなと思っても、自分からはアプローチしない人生を送ってきたんじゃないかなあ、と思うのだけど。
だって、お金でもてようと思えば、可能なだけの財力あるわけじゃん?
 
いろんなパターンがありうるのだから、気持ち悪いとか言うな、ですわ。
 
……ま、美術品以外にはヘタレで、全く声がかけられない性格なのかもしれない。その可能性は高そうな気は確かにする。それが「気持ち悪い」と思うなら、それは感じ方の問題なのでしょうがないけど。
 
あと、あの収集品が壁3面全部春画だったら、僕も引きますわ、流石に。なので、収集品の内容次第かな、そこは。
 
そこらへんの境界線って難しいですね。感じてしまうものはしょうがないからなあ。(と逃げる。あんまりホワイトデーにする話でもないし)