国芳はみたことがあるけど、国貞は意識してみたことがなかったので、「くにくに」展にいってきた。
自分は国芳の猫と武者絵系が好きだということがわかったよかった。
この展覧会をみると
ねこ好きは喜ぶ。尻尾が二つに分かれた妖怪ねこまたさんの「猫じゃ」踊りがいたるところにある。
水滸伝ファンはよろこぶ。
国芳は、「没後150年 歌川国芳展」に以前行った。行ったのは2011年末だから4年前くらい。
かなり大型の網羅的な回顧展だったのだが、今回は国貞との「くにくに」展なので、趣向が違う。
見せ方がうまい。
各コーナーを「髑髏彫物伊達男」という浮世絵調の題名で書きながら、ふりがなとして「スカル&タトゥー・クールガイ」をあてるなど、間口をひろくとっているところ。
「異世界魑魅魍魎」を「ゴースト&ファントム」、「物怪退治英雄譚」を「モンスターハンター&ヒーロー」と呼ぶなんて粋(クール)だねぇ。日本語のふところの深さに感動する。
江戸時代に刷られた物とは思えない発色の良さで、ボストン美術館でしっかりと保存されているのがわかる。
楽しい展示会でした。