快作いや、怪作か。
普段触れることのない、鳥類学者の知られざる日常を軽妙な文体で語りあげる。
文体は平易でユーモアにみちる
これ、同世代でないと、あるいはネット文体に慣れてないと、あるいは嘘と諧謔と事実を見分ける眼を持ってないと、と言う、ある意味学者にあるまじき文体である。学者のそういう文章でいうと、土屋賢二あたりを彷彿とさせるかもしれない。
しかし、そのぶん、平易である。
内容 は鳥類学者自己(事故)紹介
鳥の話をしているが、鳥類学者の生態の自己申告。とはいえ、多岐にわたる活躍、楽しい。
例えば、南の西之島が火山で島が広がったと聞けば、無人飛行機を飛ばして海鳥が繁殖しているか確認。NHKでも番組をやっていたと思ったら、記事残っていた↓
絶海の孤島での有人探検のときは、その島の外来種を持ち込んでしまうリスクがあるので、中古ではなく新品のツールを使うとか。
自分ではなかなか知りようがない世界を垣間見れるということだけでも面白いので、オススメです。