cafe de nimben

見たものと、読んだもの

戸田和幸『解説者の流儀』洋泉社2018

真面目だ。

解説者の流儀

解説者の流儀

 

 

自分が自分であろうとする事に対して。その上で、成功しようとしている。

元が誰の言葉か忘れてしまったのだけど、世の中にはふた通りのやり方がある。吉田拓郎松任谷由実だ。

松任谷由実はアルバムを出すたびに最新にチューンアップしてくる。世の中と寝ている。常にトップを走り続ける。

吉田拓郎はいつ聴いても吉田拓郎。変わらない。売れないとかは全く売れない。引退したのかと言われるくらい。でも、息が長く、10年ぶりに売れたりする。その時の破壊力は松任谷由実を、凌駕する。

どちらがいいというものでもない。

どちらでありたいか、という話。

そして、戸田は後者を選んだということだ。あるいは前者を選ばない人生だということなのかもしれない。

クィアアイでもあったが、自分をより自分らしくすることは難しい。ジョハリの窓的に、自分では見えない自分は必ずいるからだ。

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そこをいろんなチームと組むことで、人によってはめんどくさいと言われかねないけれど進んで行く事に、敬意を表したい。

あまり書かれていないが、サンフレッチェでプレーしていた時、あの時の動きはこれを目指していたというような解説をブログでしてくれていた時から、この人は言葉の力を信じているのだなと思って、信用を置いている。