物心ついてから初めての、出雲大社。
年齢が一桁の時に行ってはいるらしいのだが、全く覚えておらず(笑)
あれだね、バスツアーは便利でいいですね。寝てれば着くんだもん。
稲佐の浜
弁天島を横目に稲佐の浜を通る。出雲阿国の墓の前を通り、出雲大社駐車場へ。
ここから内陸のもうちょっと北側に「国譲りの岩」がある。
国譲りの神話の舞台。直接は降りたてなかったのが残念。
国譲り神話の舞台として
天照大神が建御雷神(たけみかずちのかみ)と経津主神(ふつぬしのかみ)を使者として大国主命の元に遣わす。(日本書紀による。経津主神は古事記には記載がない)
建御雷神は、その名の通り雷神であり、鹿島神宮の主神でもある。
のちの東国の2大軍神が送られたということですね。
この2柱は日本書紀ではセットで語られるし、春日大社では両方とも祀られている。
大国主命は、自分一人では決められないから息子二人と交渉してという。息子の一人、事代主神(ことしろぬしのかみ)とは話し合いで譲ることに合意、もう一人の息子の建御名方神(たけみなかたのかみ)は譲らず戦う。建御雷神は強く、逃げる建御名方神を諏訪まで追って降伏させて、決着。これにて国譲りの合意がなる。
なお降伏の時、建御名方神は、諏訪から出ませんと約束し、諏訪大社上社の主祭神となる。戦いは相撲であったらしい。
人間の相撲のはじめは、出雲国出身の野見宿禰と大和国出身の当麻蹴速とが垂仁天皇七年(紀元23年)に戦った。平成25年に出雲大社の境内に野見宿禰神社が建立されている。(今回未見)
しかしよくわからないのが、2点。
譲る条件が、本当に神殿を建てることだけだったのかな
現世を天照大神が、幽冥(かくりよ/死後の世界)を大国主命が分割統治するというのをいつ合意したのかについて、記載が見つからない。
神在月の舞台として
神迎神事・神迎祭【旧暦10月10日】の19時から。
海から上がってくる神々を稲佐の浜でお迎えする。
神在祭【旧暦10月11・15日・17日】
出雲大社西方950mに位置する出雲大社の摂社「上の宮(仮宮)」で、縁結びや来年の収穫など諸事について神議りが開催。ホテルとして十九社に神々がお泊まり。
神等去出祭【旧暦10月17日・26日】
神々がおかえりに。
と、神話の時代も、現代の旧暦神在月もビッグイベント目白押しな場所なのだ。
返す返す、行けなかったのが残念。
神在月の神事の説明は、こちらが詳しい。
境内参拝
さざれ石
この前を通り、(こんな風に小さな石が固まるもんなのね。岐阜産)
祓社
はらえのやしろ / 参道にもあるけれど、こちらは駐車場の近くのもの。
ここで身を清めてから、手水舎へ。
真ん中が祓社。向かって左隣は、金比羅さん。
拝殿
ムスビの御神像を横目に、銅鳥居(この時の主祭神はスサノオさん。いつの間に入れ替わって、いつの間に戻っているのか謎)を通って、拝殿。
御朱印をいただいて、本殿。
本殿でのお参りは「二礼二拍手一礼」ではなく、「二礼四拍手一礼」。ちなみに、四拍手のタイミングだが、倍速で叩いて通常と同じ二拍手の長さの方もいれば、二拍手の時と同じスピードで四拍手する方もいて、特に揃ってはいなかった。
#そういえば、本殿の写真を撮っていない。千木のところとか撮っておきたかったが。
宇豆柱
本殿前には、ミッキーマウスが! 人と比べるとその大きさがわかる。
もちろんミッキーマウスではなく、古代出雲大社の本殿の柱の跡とされるもの。
2000年に本殿八足門前の出雲大社境内遺跡から宇豆柱(うずばしら)が発見
→防腐処理などして、現在は島根県立古代出雲歴史博物館|サイトや出雲大社宝物館に収蔵。杉の大木を3本セットにして鉄でカシメ、直径3mほどの一つの柱として利用していたらしい。高さは16丈(=48m)! 詳しくは島根県立古代出雲歴史博物館編にて。
式年遷宮
2008年:仮殿遷座祭:本殿から引っ越し。
引っ越し先は、元来の拝殿に改修を施した御仮殿。
なお、そうすると拝殿がなくなるので、仮の拝殿を建てる。
本殿などの改修:檜皮の屋根の葺き替えを行う。
2013年:本殿遷座祭:本殿に戻る
伊勢神宮とタイミングが一緒だったので、大きな話題になったのを覚えている。
伊勢神宮と同じく、本殿だけでなく、主な摂社も同様に、遷宮を行う。(仮殿遷座祭→葺き替え→本殿遷座祭)
ちなみに、式年遷宮のタイミングと変えるところが違う。
伊勢神宮:20年おき:建物を丸ごと建て替え
出雲大社:60年おき:屋根を葺き替える
国宝である本殿のオリジナルは、1744年江戸幕府八代将軍吉宗の時代の延享の御造営で建設されたもの。
神楽殿の中で参拝。
オプションで、神楽殿の中でご参拝できると聞いて申し込む。伊勢神宮だと要正装なので、大丈夫なんかなとうかがったら、首から下げる「清掛け」をすることで正装扱いになるそうな。
足は崩して大丈夫。正座は辛かったので助かった。
#神楽殿内は撮影禁止なので、写真はありません。
神官の奏上や、巫女の鈴の音を聞きながら、ご祈祷を受けました。
団体行動はここでおしまい。