cafe de nimben

見たものと、読んだもの

2F Gallery of Honour [通常展9/9] @アムステルダム国立美術館

8回に渡ったアムステルダム国立美術館通常展編。これが最後。

 

階段を上がって "Great Hall" から "Gallery of Honour" を通って、"Nightwatch Gallery" に行き、『夜警』を楽しむというのが、王道でしょうか。

 

Great Hall

ここのステンドグラスが素敵。

f:id:nimben:20190330104222j:plain

4種だったかな。

別のもの。右下はレンブラントですね。

f:id:nimben:20190330104124j:plain

 

Gallery of Honour

通常は Rembrandtの"The Jewish Bride" はここにあるようですが、特別展行き。

The Jewish Bride

Rembrandt - The Jewish Bride - WGA19158.jpg
By レンブラント・ファン・レイン - Web Gallery of Art:    Image   Info about artwork, パブリック・ドメイン, Link

The Threatened Swan 1650 / Jan Asselijn

De bedreigde zwaan Rijksmuseum SK-A-4.jpeg
By Jan Asselijn - www.rijksmuseum.nl : Home : Info, CC0, Link

とにかく良い。この躍動感!

 

そんなに大きくないの。こんなもの。フェルメールよりもちょっと大きいくらい。

f:id:nimben:20190330105406j:plain

The Threatened Swan/ Jan Asselijn (1650)

 

The Love Letter by Johannes Vermeer

f:id:nimben:20190330105538j:plain

「大阪でやっている『フェルメール展』に2019年の2月16日から5月12日まで貸し出してるよ」

はい、すれ違いました。あれば、こんな感じ↓

De liefdesbrief Rijksmuseum SK-A-1595.jpeg
By ヨハネス・フェルメール - http://www.rijksmuseum.nl/collectie/SK-A-1595, パブリック・ドメイン, Link

 

The Milkmaid by Johannes Vermeer

Jan Vermeer van Delft 021.jpg
By ヨハネス・フェルメール - The Yorck Project (2002年) 10.000 Meisterwerke der Malerei (DVD-ROM)、distributed by DIRECTMEDIA Publishing GmbH. ISBN: 3936122202., パブリック・ドメイン, Link

フェルメール展』では上の方に置いてありましたが、ここではほぼ正対する感じで置いてあったので、嬉しいです。正対してじっと観れるしかも写真も撮れるというのは嬉しかった。高級感は『フェルメール展』の方がありましたが。

 

Woman Reading a Letter by Johannes Vermeer

Vermeer, Johannes - Woman reading a letter - ca. 1662-1663.jpg
By ヨハネス・フェルメール - 不明, パブリック・ドメイン, Link

これは小さくてというのもあるけど、真剣に恋文を読む感じがかわいらしかった。

 

The Little Street by Johannes Vermeer

Johannes Vermeer - Gezicht op huizen in Delft, bekend als 'Het straatje' - Google Art Project.jpg
By ヨハネス・フェルメール - YAGJRuPz8yVuRQ at Google Cultural Institute, zoom level maximum, パブリック・ドメイン, Link

二つだけ現存するフェルメールの風景画の一つ。

もう一つは、オランダのデン・ハーグにあるマウリッツハイス美術館に。

アムステルダムから電車で一時間くらいだったらしい。行けばよかった。『真珠の首飾りの女』もそこで展示されているようで。

Johannes Vermeer (1632-1675) - The Girl With The Pearl Earring (1665).jpg
By ヨハネス・フェルメール - 不明, パブリック・ドメイン, Link

 

Venus and Adonis 1658 Ferdinand Bol

Ferdinand Bol - Venus and Adonis - WGA2367.jpg
By フェルディナント・ボル - Web Gallery of Art:    Image   Info about artwork, パブリック・ドメイン, Link

犬かわいい。作者のBolはレンブラントの弟子。確かにそれっぽい。

 

Triptych with the Incredulity of Thomas and Portraits of Nicolaas and Adriana Rockox (1613-1615) Peter Paul Rubens 

"Our Guest From Antwerp" ということで、ベルギーのアントワープ王立美術館からルーベンスが来ていました。

Peter Paul Rubens - The Incredulity of St Thomas - WGA20193.jpg
By ピーテル・パウル・ルーベンス - Web Gallery of Art:    Image   Info about artwork, パブリック・ドメイン, Link

 

ルーベンス工房でも上のやつだ。肌のハリといい、視線といい、みんなが何を思っているか表情だけでわかる感じ。 

題材は「聖トマスの懐疑」なので、「あの方の手に釘の跡を見、この指を釘跡に入れてみなければ、また、この手をそのわき腹に入れてみなければ、わたしは決して信じない」という懐疑を持ったトマスが、キリストに見せてもらって改心するところ。3枚絵の真ん中が『聖トマスの懐疑』で、左右は、当時のアントワープ市長のRockox夫妻。

 

『聖トマスの懐疑』というとカラヴァッジォが有名ですね。 1600年ごろ。

The Incredulity of Saint Thomas by Caravaggio.jpg
By ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジオ - [1], パブリック・ドメイン, Link

 

Triptych with the Last Judgement outer wings: Saints Peter and Paul (1526-27) Lucas van Leyden

Last Judgement, by Lucas van Leyden.jpg
By Lucas van Leyden - Museum De Lakenhal, Public Domain, Link

右の悪魔たちが、なんかボスっぽい。拡大してみる。

f:id:nimben:20190330110910j:plain

ヒエロニムス・ボスぽいと思うんだけどなあ。ボスが亡くなるのが16世紀初頭なので、影響を受けていても不思議じゃない。

 

Nightwatch Gallery

もちろん『夜警』は大人気

f:id:nimben:20190330105150j:plain

絶景でございました。

流石に殿堂なので、すごい作品ばかりでしたね。

 

通常展でもこの豪華さは、いやー、すごい。語彙力がなくなるくらいすごい。