cafe de nimben

見たものと、読んだもの

新春特集展示 子づくし─干支を愛でる─ @京都国立博物館

たった一部屋なんだけど、子年スペシャルでかわいいものが揃っていました。

こいつは春からめでてーな、です。

 

https://www.kyohaku.go.jp/jp/project/ne_2020.html

勉強になったのが、なぜ穀物を荒らすネズミが愛らしい子孫繁栄の象徴になったのかという点。

七福神の大黒天が、大黒=大国=大国主命古事記に言うスサノヲから意地悪されたときに助けてくれたネズミと仲良し、と言う変遷をへて、富と豊穣の象徴となったと言うのは知らなかった。

蝋燭に鼠根付線刻銘「岡友」や永楽妙全作の「黄交趾釉俵鼠置物」の金色に光る俵のうえの白鼠の愛らしさとか、新羅十二支像護石拓本(しらぎじゅうにしぞうごせきたくほん)のカッコよさとか、小槌鼠文様掛袱紗の豪奢な感じとか。

ネズミを示すにもいろんなやり方があるものだなあと。

行灯の油を舐めるネズミ(に見せかけて実はネズミが給油している)とか、とんちが効いていて良かった。ろくろ首かよ、とも思ったが。

 

展示品リスト

https://www.kyohaku.go.jp/jp/theme/floor1_1/1F-2_20200102.html

公式紹介ブログ

https://www.kyohaku.go.jp/jp/torarin/blog/2020/01/200110.html