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見たものと、読んだもの

スパイク・リー『ブラック・クランズマン / BlacKkKlansman』2018

黒人が、KKKの潜入操作する映画。いやー、荒唐無稽なと思ったら、実話をベースにしていてびっくり。amazon primeで視聴。


BlacKkKlansman Trailer #1 (2018) | Movieclips Trailers

"Do the right thing" (1989)とかみていないので、スパイク・リーの作品を見るのは初めてかとおもったら、"Malcolm X" (1992)をみていた。


Malcolm X (1992) Official Trailer - Denzel Washington Movie HD

映画の筋とは関係のないことではあるが、Malcolm X をデンゼル・ワシントンが演じ、BlacKkKlansmanをその息子が演じているのは面白い。

 

話の筋として、なんで途中で白人にスイッチしなかったのかということを描かないのは、ちょっと変だなと、見終わってから気づいた。見ている間は、エンタメの鑑で、いつバレるかというスリルをずっと味わっていたので、気にならなかった。こういう引っ張りかたは、"speed" (1994)のようで良い。

映画を映画として楽しんで終わりと思わせて、最後に現実のドキュメンタリーフィルムを突っ込んできて、「昔の話じゃなく、これは今の話なのだ」と突きつけるのがスパイク・リーの味なのだろう。BLMもすでにここで描かれていて、2020年に始まった話ではないというのも突きつけられる。

痛快コメディと思ったら、苦い苦い後味。

 

Covid-19以来、映画館にはまだ行けていない。いまだとTENETが映画館で見るべきと私の界隈では言われているのだが。まだ、正直、怖いなぁ。