『ACCA13区監察課』の世界で、時系列はちょっと後の話。
ラスベガス的な自治区であるヤッカラの刑務所に収監されていた囚人四人が、刑期を終えて出てきて、首都BADONでタバコ屋を始める。
悪事はもうしないことを決めるも、その影もチラつく。前科者としての十字架も背負いながら、前を向いて生きていく。
これは、典型的に穴に落ちた人が這い上がる話。キャラクターたちは犯罪者だったとはいえ、それぞれに理由がある。それぞれに愚かしい。しかし、それは人間の弱さだと思える(フィクションだから)
卑屈にならず、開き直りもせず、前を向いて歩く姿が大人の話だな、と感じる。
あとで気づいたのだが、オノ・ナツメの好きなところ、スーツ男性がかっこいいところ。スーツを描くのは実は結構難しいと思うのだけど、胸板の厚い・薄い人の描きわけなどキレイにできていて、違和感がない。