cafe de nimben

見たものと、読んだもの

2021-10-01から1ヶ月間の記事一覧

ヤマシタトモコ『違国日記』第8巻

相変わらず、深いテーマを、深刻にはならずに、むしろコミカルに描く卓越の技。 違国日記(8)【電子限定特典付】 (FEEL COMICS swing) 作者:ヤマシタトモコ 祥伝社 Amazon えみりのカミングアウトの話と、朝の父親は「誰」だったのかを調べる探偵話。どち…

夢枕獏伊藤勢『瀧夜叉姫 陰陽師絵草子』2巻

「スーパー歌舞伎でトールキン」の第二巻。 いろんな布石を打つ巻ではあるが、藤太 vs 大百足戦と言う絵的にも大変楽しいものもあり、飽きることはない。 [まとめ買い] 瀧夜叉姫 陰陽師絵草子 作者:伊藤 勢 Amazon 伊藤の画力の高さは、これだけで楽しい。老…

羽海野チカ『3月のライオン』16巻

天才は畏敬することすることしかできないのだが、もがく人には共感する。 一緒に戦っている気分になるのは、悪いことではない。 3月のライオン 16 (ヤングアニマルコミックス) 作者:羽海野チカ 白泉社 Amazon 将棋のことはわからないけど、棋士のエピソード…

田素弘『紛争でしたら八田まで』7巻

ナウル編のエピローグと、シンガポール編全編と、日本編のプロローグ。 紛争でしたら八田まで(7) (モーニングコミックス) 作者:田素弘 講談社 Amazon もうちょっとエピソードを長くした方がいいんじゃないかと言う気がする。 フォーマットがあるのは強く…

おかざき真里『阿・吽』14巻完結

最澄と空海のお話の最終巻。 実は最後の最後で意味が取れなくなってしまった。読解力が落ちてしまったのか、自分にトホホな気分になっている。 阿・吽(14) (ビッグコミックススペシャル) 作者:おかざき真里 小学館 Amazon 最澄と空海の関係性はつまりな…

甲賀長生『異世界紀元前202年』(2巻まで、継続中)

紀元前202年は、ハンニバルがザマの戦いで、スキピオ・アフリカヌスに敗れ、項羽が垓下の戦いで四面楚歌となり劉邦に敗れる。この二人がこれらの戦いで勝ち、そのまま東西の大帝国がぶつかったら、と言うファンタシー。 この荒唐無稽さは面白い。 異世界紀元…