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見たものと、読んだもの

arts

2020年面白かった美術展

と言っても、全然見に行けていないので、ランキングは無しです。恨むべし COVID-19。 在宅勤務で鬱々としていたというか、気分転換がしづらい状況にいたので、いかに美術展に行くのが自分にとっての癒しになっていたか気づいた一年でした。特に後半。 今年は…

『琳派と印象派 東西都市文化が生んだ美術』(前期)@アーティゾン美術館

アーティゾン美術館初参戦。 前身のブリジストン美術館も、多分行ったことがないので、本当の初参戦。 東西都市文化ということで並べるのが正解だったかは、正直よくわからなかった。ファンゴッホ+浮世絵くらい近いとわかるんだけど。 しかし、琳派の名品は…

特別展「桃山―天下人の100 年」東京国立博物館(後期展示)図屏風を中心に

後期展示も観に行った。一番観たかったのは、唐獅子である。 しかし、図屏風。当たり前だが屏風の大きさなので、とても大きい。絵を浴びる感覚。(流石に『ミュシャ展』ほどではないにしろ) 狩野永徳『唐獅子図屏風』右隻 (宮内庁三の丸尚蔵館) 狩野永徳 [1…

トーハク feat. 井上涼 @なりきり日本美術館リターンズ

特別展「桃山―天下人の100 年」の同時開催で、 びじゅチューンとの合同企画をやっていた。特別展ではないので、普通に入れます。本館一階。 cpcp.nich.go.jp これ、別に「親子企画」とは思わずに、子供でも楽しめるように工夫された美術の見方を提示する企画…

特別展「桃山―天下人の100 年」東京国立博物館

新型コロナ蔓延後、初の博物館探訪。キラキラしている桃山店@トーハク! www.tnm.jp 安土桃山時代の私のイメージは、キンピカ。狩野派の皆さまが金箔を貼りまくった大きな屏風をドーーーーーンと置くイメージ。あとは、茶器。千利休による茶道の始まり。COV…

芸術は、不要不急か?

前日の記事を書くために『彼方のアストラ』を再読していた。この作品では、9名の少年少女が宇宙の果てに飛ばされて、宇宙船で帰ってくるお話なのだが、この閉じ込められ方は、ロックダウンに似ている。そこで皆が病気になって気力も尽きようとしているときに…

せっかくなのでオンラインの美術館を訪ねてみる:トーハク編

コロナなんかに負けないぜ! ということで、国立博物館を含め、3月15日くらいまで休館のところが多いので、オンラインでみてみるという試みをしてみる。 トーハクブログを初め、学芸員のかたが色々と記事を書いているので、とても面白い。特別展のページは割…

日本書紀成立1300年 特別展「出雲と大和」@東京国立博物館

京都に行って愛でた源氏物語系のお話よりもさらに前の日本書紀のお話。1300年前。 www.tnm.jp 第 1 章 : 巨大本殿 出雲大社 日本書紀の生(と言っても当然写しではあるのだが)を見るのは、多分初めて。 #以下の写真は、展示されていた箇所とは違います。 …

新春特集展示 子づくし─干支を愛でる─ @京都国立博物館

たった一部屋なんだけど、子年スペシャルでかわいいものが揃っていました。 こいつは春からめでてーな、です。 https://www.kyohaku.go.jp/jp/project/ne_2020.html 勉強になったのが、なぜ穀物を荒らすネズミが愛らしい子孫繁栄の象徴になったのかという点…

幻の源氏物語絵巻 @京都国立博物館 と野宮神社

源氏物語絵巻、いやーカッコ良かった。 源氏物語絵巻 葵伝土佐光起筆六巻のうち、巻一、巻二、巻三 絵部分と文字部分が交互に書かれている。 巻物の地の金色が、まずキレイ。 絵は繊細な平安風で、文字は金の細やかな模様が入っている。 Tale of Genji, Warb…

特集展示 神像と獅子・狛犬 @京都国立博物館

獅子はライオンですが、狛犬は英語でなんというでしょう? Lion Dogなんだそうで。 こっちが狛犬(仁和寺) 663highland - 663highland, CC 表示 2.5, リンクによる こっちは獅子。 663highland - 663highland, CC 表示 2.5, リンクによる 狛犬が右でツノあ…

イズマイル・バリー「みえないかかわり」@銀座メゾンエルメス フォーラム

今年初めての美術館巡りは、銀座メゾンエルメスだった。イズマイル・バリー「みえないかかわり」展の最終日に駆け込み。 www.hermes.com 銀座メゾンエルメスは、レンゾ・ピアノが設計し、2001年にオープンした。 2018年に隣接するソニービルが解体されたので…

2019年美術展振り返り

今年をトップ3+1で、振り返り。 今年は、なんと言ってもアムステルダム にいって修復直前の『夜警』をアムステルダム 国立美術館で見たのと、そのお隣のファンゴッホ美術館に行ったというのが、最大のハイライト。 アムステルダム国立美術館の記事が大量…

大英博物館『マンガ展』の図録

ラッキーなことに、大英博物館でやっていた『マンガ展』の図録を手に入れた。 magazine.manba.co.jp これをざっと見るだけで、行くべきだった展覧会だということがわかった。 メインキャッチの絵が、『ゴールデンカムイ』のアシリパさんだったから、現代によ…

クリムト展 - ウイーンと日本1900 @東京都美術館

クリムトを生で見るのは初めて。 素晴らしかったです。 特設Webサイト https://klimt2019.jp/ 東京都美術館のサイト www.tobikan.jp ユディトⅠ By グスタフ・クリムト - http://www.belvedere.at/en/sammlungen/belvedere/jugendstil-und-wiener-secession/g…

特別展「国宝 東寺-空海と仏像曼荼羅」 @東京国立博物館 平成館

『阿・吽』以来、私の中で空海がブームなのだが、東寺も重要ポイントですね。 割と昔からお寺さんは好きで、その中でも東寺は雰囲気が好きなのと京都駅から近くて便利が良かったので、よく行っていました。今回はそのときわからなかったことを知ることができ…

原三渓の美術 @横浜美術館

原三渓なる人物を知らなかったのだが、孔雀王は大好きということで行ってみたが、いやいや大コレクターですね。下村観山の生活の面倒も見るとか、パトロンでもあり。 アーティストとしての原の、白蓮はなんとも穏やかで静謐で、夏の朝の夜明け直後のような爽…

塩田千春展:魂がふるえる@森美術館

塩田千春の展示は、『不確かな旅』の写真のイメージが峻烈だった。が、生で観ると別のもののようだった。 入り口からなるべく全体を撮ってみる。天井の高さも活かされていて、人が赤い糸の渦に飲み込まれているようにも見える。 照明も赤い糸越しになるので…

クリスチャン・ボルダンスキー『Lifetime』@国立新美術館

お盆が近いせいか、死というか冷凍された過去を解凍するような展示会のように見えた。 この直後、塩田千春を見にいったのだが、なんとなく繋がっているような感じでよかった。死と不在と記憶。 どちらの作家さんも初見で、予備知識なし。 クリスチャン・ボル…

IWM Londonこと帝国戦争博物館 London

Vauxhall で降りたら、考えるのは二つ。Tate Britain とIWMこと帝国戦争博物館のどちらに先に行くか。 ついたのが9:30ごろ。開館はどちらも10am。となると待つのがだるいので、遠い方から攻める。となると、IWMである。 帝国戦争博物館は、すごかったのだ。…

Treasury! @エルミタージュ美術館 アムステルダム別館

アムステル川の川ぞいに、クラーナハを発見 Hermitage Amsterdam クラーナハ、前に上野に来ていたのだが、見られなかったのだよなあと思っていると。 Hermitage Amsterdam with Tulip 奇跡のように旗が絡まるという。(ちなみによく見ると、最初の写真の左側…

ファンゴッホ美術館で彼の絵の流れを知る

ファンゴッホ美術館は、アムステルダム国立美術館の隣にある。 正確にいうと、間にMOCO美術館がある。 www.vangoghmuseum.nl チケット 建物 Painting by Georges Seurat, 1883 - 1884 自画像 1886年 自画像 パリ 1887年 花咲く梅の果樹園(広重の模写) パリ…

2F Gallery of Honour [通常展9/9] @アムステルダム国立美術館

8回に渡ったアムステルダム国立美術館通常展編。これが最後。 階段を上がって "Great Hall" から "Gallery of Honour" を通って、"Nightwatch Gallery" に行き、『夜警』を楽しむというのが、王道でしょうか。 Great Hall ここのステンドグラスが素敵。 4種…

3F 1900-2000 [通常展8/9] @アムステルダム国立美術館

フロアへの生き方がわかりづらいのと、収蔵点数が少ないので、ちょっと難関。 しかし、Yves Saint LaurentのMondorianがみれたのは大収穫。 Mondrian Dress (1965) Yves Saint Laurent By Yves Saint Laurent (photographed by Grey Geezer) - Own work, CC …

2F 1650-1700 [2/2 きれいなアスパラと][通常展7/9] @アムステルダム国立美術館

窓のところが、意図的にかどうかは別としてこんな感じで素敵だった。 個人的に好きな静物画は、アスパラガス! Stilleven met een bosje asperges. アスパラガスのある静物画(1697)Adriaen Coorte By アドリアーン・コールテ - www.rijksmuseum.nl : Home : …

2F 1650-1700 [1/2 海軍パワー][通常展6/9] @アムステルダム国立美術館

海軍パワー! オランダ黄金期である17世紀を支えたのが海軍力。 この17世紀前後のオランダ史をざっくりまとめると。 16世紀、スペイン・ハプスブルク家で統治されていたネーデルラント。プロテスタントであるオラニエ公ウィレム1世が徐々に勢力を伸ばし、157…

2F 1600-1650[通常展5/9] @アムステルダム国立美術館

Satyr and Nymph 1623 Gerard van Honthorst By ヘラルト・ファン・ホントホルスト - https://www.rijksmuseum.nl/nl/collectie/SK-C-1759, パブリック・ドメイン, Link 生々しい肉欲の悦び。サテュロスは「自然の豊穣の化身、欲情の塊」なので、しょうがな…

1F 1800-1900 [2/2 犬とファンゴッホ][通常展4/9] @アムステルダム国立美術館

19世紀後半は、ちょっと政治から離れましょう。 犬ですよ、犬。現在のアムステルダムの街でも大小様々な犬が散歩させられていましたが、2次元の犬も、これがなかなかかわゆい。 犬の芸術 Portrait of a young woman, with "puck" the dog. (1879-1885) Thér…

1F 1800-1900 [1/2 オランダ王国成立期][通常展3/9] @アムステルダム国立美術館

ファンゴッホのあるウイングだが、前半はフランスとの戦い。 フランス革命軍によって、1795年にフランスの衛星国バタヴィア共和国となる。その後、初代ナポレオンの弟のルイ・ナポレオンを国王とするホラント王国が1806年に樹立される。苦難の歴史である。せ…

0F 1100-1600[通常展2/9] @アムステルダム国立美術館

独り歩きの悪いところで、見た順番がバラバラなので、一応年代別に並べ替えて書きます。アムステルダム国立美術館、構造が複雑で一本道ではないので、自分のいた場所が今ひとつ振り返っても、恥ずかしながら、よくわからないので。 階段などにフロア図がある…