新型コロナ蔓延後、初の博物館探訪。キラキラしている桃山店@トーハク!
安土桃山時代の私のイメージは、キンピカ。狩野派の皆さまが金箔を貼りまくった大きな屏風をドーーーーーンと置くイメージ。あとは、茶器。千利休による茶道の始まり。COVID-19でちょっとウツウツしているので、ド派手なのをみにいくのは、そういう気分を晴らしたいというのもあった。そういう意図なので、図屏風がいちばんみたかったものでしたが、大満足でした。
図屏風
この3国宝が一つの壁に並んでいるど迫力。さりながらお正月スペシャル感の高い『松林図屏風』がセンターを貼るという妙。
国宝:前期展示:檜図屏風@狩野永徳
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国宝:松林図屏風(10月20日から会期終了まで展示)@長谷川等伯
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国宝:楓図屏風(全期展示)@長谷川等伯
狩野山楽の『松鷹図』@二条城
すごく好き。力強い松の両端に、右に一羽、左に一羽、別々の方向を向いてたたずんでいる。
曽我直庵の『龍虎図屏風』@トーハク
すごく好き。
モノクロ。どちらも武将のように力強く、自分の強さを誇示するような。
巻物
鶴下絵三十六歌仙和歌巻(重要文化財)@書:本阿弥光悦、画:俵屋宗達
Sotatsu und Kôetsu - Katalog, パブリック・ドメイン, リンクによる
これ、好きなんですよねぇ。
後年の
燕子花図屏風 尾形光琳筆 右隻
By 尾形光琳 - Nezu Art Museum, パブリック・ドメイン, Link
や、加山又造の『群鶴図』へ続く流れの始祖を感じてステキ。
40秒あたりから。
上記を見ることができた展示会については以下参照。
書:後陽成天皇宸筆『龍虎二大字』
後陽成天皇筆『龍虎二大字』(東京国立博物館所蔵) 「ColBase」収録 (https://jpsearch.go.jp/item/cobas-57669)
日本史的には、天皇として足利氏の征夷大将軍返上を受け取って室町幕府を終了させ、豊臣秀吉を関白にし、徳川家康に征夷大将軍を任じ、上皇として大坂冬の陣の和議勧告をはかり、と、豊臣秀吉の全盛期から徳川幕府統治体制確立までを朝廷側当事者として関わる波乱万丈を経験するかたである。
その人が、歌や書などをされていることを全く知らなかった。この『龍虎』の字の力強さは、背筋が伸びる感じがした。
茶道具も、いろいろあって楽しかった。赤楽ってみたことなかったのだけど、オーロラソースのようなあの色は可愛くステキ。大満足。
料金など
特別展観覧料金は2,400円と上がっている。
コロナ前から経営的には厳しくて、今年の4月からは通常展示の価格が大人620円→1,000円に値上っている。以前の特別展の価格は1,500円1,600円だったと思う。そういう意味では、結構値上っている。
私の中で一つの目安は現在1,800円である映画料金なのだが、それより高い。前はこの手の特別展の価格は1,500円と映画に比べてリーズナブルだったのだが、それも趨勢。
#映画料金も、今後きっと値上がるしねぇ。
トーハクに年に何度も訪れるという場合のお得な方法は、メンバーズプレミアムパスを買うことです。5,000円で1年間有効。特別展チケット四枚付き。メンバーパスは個人用ですが、特別展チケットは人と分け合えるので、デートに最適です。
トーハクに入る時の正面入り口で買えます。私は今回初めて買いました。
入館方法
今流行りの、事前日時指定方式。Webで事前に時間指定する。チケットと一緒に買ってもいいし、時間指定だけしてもいい。QRコードが送られてくる。
私の場合は、プレミアムパスのチケットとQRコードを両方見せて、トーハクの入り口から入った。手首の内側の検温あり。特別展の予約日時よりも先に入って構わない。
入るだけなら特別展チケットいらないのではと思わなくはなかったが。というのは、入り口から入ってしまえば、本館などの通常展示は見ることができるので。ちょっと面倒かも。
なお、特別展の会場では、もう一度見せる。30分おきの予約なので、5ふんくらい前になると列が形成され、注意事項が告げられる。感染予防の観点から、あんまり会話しないでね、というもの。
グループごと(家族づれは、家族単位、など)で、入館。ここでもQRコードを見せ、チケットのモギリがある。
混雑具合
月曜を休みにすると4連休になるので、人出は多いかと思ったらそんなことはなかった。まあ、予約時点の空き人数を見ると3桁くらい余裕があったので、大丈夫かなとは思っていたが。(先輩のアムステルダム 国立美術館とかヴァンゴッホ美術館は、休日の枠が割と一瞬で蒸発する)
通常の特別展がこの3倍くらい混んでいる感じ。このため、人疲れをせずに心置きなく見ることができた。
流石に、プレミアムナイトチケットの時よりは混んでますけどね。
経営的には辛いと思うのだが、見る側としては嬉しいかなあ。複雑な気分。