cafe de nimben

見たものと、読んだもの

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自然と人のダイアローグ フリードリヒ、モネ、ゴッホからリヒターまで@国立西洋美術館 (2022/6/4-9/11)

19世紀から20世紀のかけての日独収集のオールスター! 松方コレクションとドイツのフォルクヴァング美術館が収集していた大体19世紀後半から20世紀前半までの作品のいいところを集めて展示してある感じ。このため、超目玉の作品を中心に、と言うよりもこの年…

ゲルハルト・リヒター展(東京国立近代美術館)(2022/6/7-10/2)

東京では初めての個展。110点ほど展示されている。私はリヒターってよく知らなかったので、概要が掴めてよかった。 richter.exhibit.jp 配られるパンフレットも、作成年代によって色々あるキーワードの簡潔な説明があって、初心者である私にはとても嬉しかっ…

イズマイル・バリー「みえないかかわり」@銀座メゾンエルメス フォーラム

今年初めての美術館巡りは、銀座メゾンエルメスだった。イズマイル・バリー「みえないかかわり」展の最終日に駆け込み。 www.hermes.com 銀座メゾンエルメスは、レンゾ・ピアノが設計し、2001年にオープンした。 2018年に隣接するソニービルが解体されたので…

塩田千春展:魂がふるえる@森美術館

塩田千春の展示は、『不確かな旅』の写真のイメージが峻烈だった。が、生で観ると別のもののようだった。 入り口からなるべく全体を撮ってみる。天井の高さも活かされていて、人が赤い糸の渦に飲み込まれているようにも見える。 照明も赤い糸越しになるので…

クリスチャン・ボルダンスキー『Lifetime』@国立新美術館

お盆が近いせいか、死というか冷凍された過去を解凍するような展示会のように見えた。 この直後、塩田千春を見にいったのだが、なんとなく繋がっているような感じでよかった。死と不在と記憶。 どちらの作家さんも初見で、予備知識なし。 クリスチャン・ボル…

3F 1900-2000 [通常展8/9] @アムステルダム国立美術館

フロアへの生き方がわかりづらいのと、収蔵点数が少ないので、ちょっと難関。 しかし、Yves Saint LaurentのMondorianがみれたのは大収穫。 Mondrian Dress (1965) Yves Saint Laurent By Yves Saint Laurent (photographed by Grey Geezer) - Own work, CC …

ソフィ カル ─ 限局性激痛 @原美術館

恋に破れてから、再生するまでの「ありふれた」話 www.haramuseum.or.jp 原美術館が2020年で閉館するというニュースがあったので、忘れる前に行きたいなと思ったのもあり、観に行った。 物語性がある、そして原美術館ならでは、という繊細な展示だったので、…

AUDIO ARCHITECTURE:音のアーキテクチャ展 @21_21 DESIGN SIGHT

21_21 DESIGN SIGHTに初訪問。 Audio Architectureとは、以下の音楽を使って、ビジュアルデザインをいくつか見せていくというもの。 vimeo.com ※Vimeoでの公開が終了。おそらく展示会自体が終了したので。 見せ方が面白い。 広大な横長のスクリーンに一つの…

横浜美術館コレクション展 @横浜美術館

Nude展の流れで。 横浜美術館コレクション展 2018年3月24日(土)-6月24日(日)「コレクションをつくる。未来へつなぐ―近年の収蔵品より」「人を描く―日本の絵画を中心に」 | 開催中の展覧会・予告 | 展覧会 | 横浜美術館 横浜美術館のコレクション基準…

マーグ画廊と20世紀の画家たち―美術雑誌『デリエール・ル・ミロワール』を中心に @国立西洋美術館

国立西洋美術館は超久しぶり。天井が高いし、絵もでかいし、引いて見るに最適。それなりに空いていたので、近づいたり遠くから全体を見たりと、いい感じで過ごせた。 ちょっと迷路っぽいので、順路を辿るのは面倒かも。そこは、流石に新しい国立新美術館に軍…

レアンドロ・エルリッヒ展:見ることのリアル@森美術館

二つ名は、鏡づかい、ですね。体験型アートとして楽しかったです。 基本的に、視覚認知を混乱させて、ユーモアを持って体験させるというもの。他のお客さんたちも、感心しているというよりも、みんな笑顔でした。 六本木だし、夜10時までやっているので、ノ…

国立新美術館開館10周年 ジャコメッティ展 @国立新美術館

ホムンクルスクリエーターとしてのジャコメッティ 作家の意図とは違うことは、館内の説明文でもわかるのだけれど、もうそのように見えてしまうものは、私一人の勝手な感想として以下を持ち続けることにする。 私にとっては、あれは泥人形なのだ。ホムンクル…

草間彌生『わが永遠の魂』国立新美術館

迫力。 kusama2017.jp キューレーションが音楽的。 サビ、イントロ、Aメロ、そしてサビ。 サビから入って、再びサビを観て終わる。滞留しようとすればいくらでも滞留できる感じの繰り返しがミニマリズム系で、キューレーション自体が草間的ともいえる、かな…

TATE Modern / テートモダン:ダリとピカソ @London, UK

ダリとピカソが同じ壁に並んでいた。 Level 2: Artist and SocietyのCivil War という展示室。 その名の通り、「芸術家と社会/内戦」についての部屋だ。 Civil Warだけどアメリカ南北戦争ではなく、第二次大戦直前のスペイン内戦のこと。 ピカソは『泣く女 …

TATE Modern / テートモダン 抽象画: モンドリアンたち

モンドリアンといえばイブサンローラン。 nimben.hatenablog.com というのはこの映画で知ったのだけど、それのもともとを生では見たことがなかった。 Composition C (No.III) with Red, Yellow and Blue / Piet Mondrian / 1935 'Composition C (No.III) wit…

TATE Modern / テートモダン 抽象画: クラズナー

また抽象画でおもしろかったのが、 Gothic Landscape / Lee Krasner / 1961 躍動感というか、ちょっと抽象的な棟方志功というか、なんか太い線がポジティブな感じで。現実というよりもファンタシーな感じもして。なーんか好き。 'Gothic Landscape', Lee Kra…

TATE Modern / テートモダン 抽象画: モネ、ロスコとリヒター

モネは印象派の巨匠だ、という印象しかなかった。 晩年は目を悪くされて、全面がぼんやりとした感じの絵になるものだなあとも。 が、そのぼんやり感が抽象画っぽい! ということを、今回のTate Modernのキューレーターに気付かされた。すごいね、キューレー…

TATE Modern / テートモダン 行き方と建物編

現代アートにめざめてしまった。抽象画をみて楽しいと思ったのは初めてだ。 通いたいわぁ。 行き方 公式な行き方はこちらから。"GETTING HERE" をご覧あれ。 しかし、ついでに建物も見ながら進みたいならば、北側からテムス川を渡ってくるか、南側のサウスバ…

リー・ミンウェイとその関係展にいってきた @森美術館

芸術は、今ある観念に対して「ほんとうにそれが美しいの?」と壊す力がある。おおくの現代芸術は、壊すところで終わっているんじゃないかとおもう。それは、ワケのわからないものを「芸術的」と皮肉ったものそのものかもしれない。しかし、リー・ミンウェイ…