cafe de nimben

見たものと、読んだもの

レアンドロ・エルリッヒ展:見ることのリアル@森美術館

二つ名は、鏡づかい、ですね。体験型アートとして楽しかったです。

基本的に、視覚認知を混乱させて、ユーモアを持って体験させるというもの。他のお客さんたちも、感心しているというよりも、みんな笑顔でした。

六本木だし、夜10時までやっているので、ノリで遊びに行くのがいいと思います。

www.mori.art.museum

作品リスト(PDF)

https://www.mori.art.museum/LeandroErlich2017/LE_work_list.pdf

鏡づかいの体験型アトラクション系アート

個人的に好きだったのは、「建物」「試着室」「美容室」。

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人のお顔があると差し障りがあるので、私の撮った模型ですが。「建物」は、床に寝ると45度に傾いた大きな鏡のおかげで、垂直に立ったビルの外壁っぽく見えます、というもの。

みんな様々な格好をして写真を撮って楽しんでいました。海外での展示例。

Cmglee London Dalston House

 

そう、これは写真を堂々撮っていいんです。インスタ映えするしね。

なので、「これはアートではなくアトラクション」という人もいるんだろうなあ。私は楽しかったので、カテゴリーはどっちでもいいですが。

「試着室」は、試着室の中で通常鏡が置いてあるところに、鏡があったり素通しだったりして、合わせ鏡で無限に広がったり、と思ったら隣に人がいたり、という視覚認知を揺さぶるもの。「美容室」も同じ原理。

仲の良い人と徒党を組んで遊びに行くのが一番楽しそうだった。一人で行ったので、ちょっと寂しかったw

 

いいトリックアート的な、インスタ映えする写真が撮れますよ。 

写真だけだったけれど、生で見て見たかった

「シンボルの民主化」「溶ける家」。野外展示の大きなインスタレーションは、上記「鏡づかい」とは違って、これもまた目を眩ませるので楽しそうです。

シンボルの民主化

対象になったのは、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスの、オベリスク

9 de julio (Buenos Aires)

こいつの先端を「切り取って」、別の場所におくという、「シンボルの民主化

www.buenosairesherald.com

実際には取ったわけではなく、先を切ったように覆いをかけて、先の部分を別に作って置いているわけですが。

これの先端があったらそりゃ見たい、という感じです。マジックで東京タワーを消します、とかテレビ番組であったけど、そんな感じの外連味。

溶ける家

www.parisladouce.com

Maison fond — Wikipédia

家が溶けてるインスタレーション。「溶ける家」= Maison Fondですが、発音は Maison Fond = Mes Enfants = 我々の子供達、とかけているってのも面白い。

金沢21世紀美術館のスイミングプール、やっぱ生で見たいなあ。模型展示もあったのですが、それでは満足できかねる。