cafe de nimben

見たものと、読んだもの

サントリー美術館

2022年面白かった美術展

コロナが落ち着いて来つつあるので、ちょっとは行けた。 2021年はどこにも行かなかった(行けなかった)ことを考えると、良化。 フェルメール 知識的に面白いなあと思ったのは、春のフェルメール。フェルメール『窓辺で手紙を読む女』の修復前後を見ることが…

京都・智積院の名宝 @サントリー美術館

トーハクの国宝展繋がりで、長谷川派の図屏風があると聞き、参上。 長谷川等伯やその息子の久蔵の図屏風(国宝)も良かったが、全く予期していなかった堂本印象の図屏風も良かった。こういう良き出会いって素敵。 長谷川等伯 楓図 Asie - auteur: Akiyama Te…

京都・醍醐寺 真言密教の宇宙@サントリー美術館

『阿・吽』から空海づいてる。醍醐寺は、空海の孫弟子の聖宝が開祖の真言密教のお寺。「醍醐の花見」の醍醐寺でもある。 構成は編年体っぽく、開山から年代別に流れていく。 展示替リストを見ると、九州国立博物館でほぼ同じ内容のものが2019年1月から3月に…

鈴木其一 『江戸琳派の旗手』 @サントリー美術館

私にとって、紙のきんきらきんは、2種類ある。狩野派と琳派だ。 私にとっての狩野派と琳派の違いは、威風堂々と軽妙洒脱だ。 いまは軽妙洒脱がとても好みなので、昨年末から楽しみにしてきた。 時代的には、異国船が来始めて、江戸から明治への動乱期に差し…

根津美術館「根津青山の至宝」とサントリー美術館「国宝曜変天目茶碗と日本の美」

根津青山 vs 藤田傳三郎の戦いと、奇しくもなってしまった。こういうハシゴも乙なもの。根津美術館は「東武鉄道の社長などを務めた実業家・初代根津嘉一郎(青山)(1860〜1940)」の、藤田美術館は「南海鉄道や東洋紡の前身を立ち上げた明治の実業家・藤田…

サントリー美術館 「生誕三百年 同い年の天才絵師 若冲と蕪村」

若冲は数度しか、蕪村を、生で見るのは、たぶん初めて。 若冲は「動植綵絵」のイメージが強く、超精彩画家というイメージをもっていたのだが、まるっと覆されたのが痛快でおもしろかったのが最大の収穫。展覧会の見せ方の面白さサントリー美術館のみせかたは…