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見たものと、読んだもの

2020-01-01から1年間の記事一覧

2020年の振り返り

COVID-19の影響も否定はしないが、かなり迷走していた。 基本が在宅勤務になったことで、生活のリズムを変えるのがちょっと難しかった。仕事はどこででもできる派なのだが、いつ起きて、いつ寝るかを含めて、どういうリズムを主体的に作るかは重要で、会社に…

2020年面白かった美術展

と言っても、全然見に行けていないので、ランキングは無しです。恨むべし COVID-19。 在宅勤務で鬱々としていたというか、気分転換がしづらい状況にいたので、いかに美術展に行くのが自分にとっての癒しになっていたか気づいた一年でした。特に後半。 今年は…

今年読んで面白かったマンガ2020

まあ、今年を一言で言うと「鬼」かな。 吾峠呼世晴『鬼滅の刃』(全23巻完結) 田島列島『水は海に向かって流れる』(全3巻) アベツカサ/山田鐘人『葬送のフリーレン』 とよ田みのる『金剛寺さんは面倒臭い』 大童澄瞳『映像研には手を出すな!』 宇佐崎しろ …

『琳派と印象派 東西都市文化が生んだ美術』(前期)@アーティゾン美術館

アーティゾン美術館初参戦。 前身のブリジストン美術館も、多分行ったことがないので、本当の初参戦。 東西都市文化ということで並べるのが正解だったかは、正直よくわからなかった。ファンゴッホ+浮世絵くらい近いとわかるんだけど。 しかし、琳派の名品は…

特別展「桃山―天下人の100 年」東京国立博物館(後期展示)図屏風を中心に

後期展示も観に行った。一番観たかったのは、唐獅子である。 しかし、図屏風。当たり前だが屏風の大きさなので、とても大きい。絵を浴びる感覚。(流石に『ミュシャ展』ほどではないにしろ) 狩野永徳『唐獅子図屏風』右隻 (宮内庁三の丸尚蔵館) 狩野永徳 [1…

自分を甘やかす、と言うこと

3巻までkindle unlimitedで出ていたので読んでみて、面白かったので、原作版をなろうで読んでいる 穏やか貴族の休暇のすすめ。@COMIC 第1巻 (コロナ・コミックス) 作者:百地,岬,8KEY 発売日: 2019/06/01 メディア: Kindle版 休暇だと思って楽しみます。…

トーハク feat. 井上涼 @なりきり日本美術館リターンズ

特別展「桃山―天下人の100 年」の同時開催で、 びじゅチューンとの合同企画をやっていた。特別展ではないので、普通に入れます。本館一階。 cpcp.nich.go.jp これ、別に「親子企画」とは思わずに、子供でも楽しめるように工夫された美術の見方を提示する企画…

永椎晃平『星野、目をつぶって。』全13巻

人と繋がって、変わるということの、喜びと辛さの物語。 星野、目をつぶって。(1) (週刊少年マガジンコミックス) 作者:永椎晃平 発売日: 2016/07/15 メディア: Kindle版 ビルディングロマンとしてのラブコメ プログラムピクチャ的なものの寄せ集め感はあ…

特別展「桃山―天下人の100 年」東京国立博物館

新型コロナ蔓延後、初の博物館探訪。キラキラしている桃山店@トーハク! www.tnm.jp 安土桃山時代の私のイメージは、キンピカ。狩野派の皆さまが金箔を貼りまくった大きな屏風をドーーーーーンと置くイメージ。あとは、茶器。千利休による茶道の始まり。COV…

芥見下々『呪術廻戦』0から13巻

ダークファンタジーバトル漫画 呪術廻戦 0 東京都立呪術高等専門学校 (ジャンプコミックスDIGITAL) 作者:芥見下々 発売日: 2018/12/04 メディア: Kindle版 呪術を使うので『孔雀王』、外連味は『BLEACH』というところの影響をしっかり受けて消化した漫画でい…

吉田秋生『詩歌川百景』第1巻

吉田秋生の美しい女子高生から始まる話といえば『吉祥天女』だと思っていたのだが、この『詩歌川百景』が、それとは別の角度でとってかわるかもしれない。 詩歌川百景(1) (flowers コミックス) 作者:吉田秋生 発売日: 2020/10/09 メディア: Kindle版 話は…

スパイク・リー『ブラック・クランズマン / BlacKkKlansman』2018

黒人が、KKKの潜入操作する映画。いやー、荒唐無稽なと思ったら、実話をベースにしていてびっくり。amazon primeで視聴。 BlacKkKlansman Trailer #1 (2018) | Movieclips Trailers "Do the right thing" (1989)とかみていないので、スパイク・リーの作品を…

ヤマシタトモコ『違国日記』(1-6 以下続)

最近の本購入の導線は、kindle unlimited で1-2巻くらい読んで、残りをそのまま購入というパターン。ぶらりと本屋で1巻だけ買ってみて、というのがやりにくい現在、割と機能する。もちろん、後半部分が好みと合わないこともあるが、unlimited範囲で判断でき…

田中芳樹『銀河英雄伝説』

TV

銀河英雄伝説は、確か大学生の時に友達に勧められて読み始めた。 すでに全巻が出版されていた。多分1週間とかからずに全部買って読みきった、と思う。 銀河英雄伝説 文庫 全10巻 完結セット (創元SF文庫) 作者: 田中芳樹 出版社/メーカー: 東京創元社 発売…

原作:マツキタツヤ、漫画:宇佐崎しろ『アクタージュ act-age』12巻

『羅刹女』編が終わってしまった。 なんか、百城編ダイジェストと墨字無双と予告編という感じで、ちょっと食い足りなかったなあ。例えば20巻一気読みするとしたら、ここはこれくらいの分量がいいというと思うのだけど、11巻を読み終えて、これに百城がどう答…

田中裕介『怪物さん』平井堅 feat. あいみょん MV

MVっておもしろいなあと久々に思って。 平井 堅 『怪物さん feat.あいみょん』MUSIC VIDEO あいみょんは『マリーゴールド』などで色々人気なのは知っているのだが、きちんと聞いたことがなかった。 平井堅は、テレビドラマ『王様のレストラン』の主題歌でデ…

原作:マツキタツヤ、漫画:宇佐崎しろ『アクタージュ act-age』

人が人になるとはどういうことか。 孤独な人間が仲間を得るとはどういうことか。 アクタージュ act-age 11 (ジャンプコミックス) 作者:宇佐崎 しろ 発売日: 2020/05/13 メディア: コミック 少年漫画の主役には、面白い人が面白いことをただ行って笑わせるも…

小川一水『天冥の標』(てんめいのしるべ)早川書房/途中経過6巻まで

残念ながら、今読むべき作品。 今のアメリカの状況が、タイミングが今だと叫んでいるからだ。それが残念でならない。もっと遠くの世界の話として読みたかった。しかし、それだけに、強く入ってくる物語だ。 《天冥の標》合本版 作者:小川 一水 発売日: 2020/…

リッチー・スミス『ジャドヴィル包囲戦 - 6日間の戦い-』2016

初めてUNのPeace Keeper としてコンゴに派兵された158名のアイルランド兵は、3,000名の敵に包囲されて孤立無援という絶望的な状況に置かれた指揮官は、どう決断するのか? という、実話をベースとしたお話。 The Siege of Jadotville - Main Trailer - Only …

みなもと太郎『風雲児たち』と、閉塞感

みなもと太郎が描きたいのは幕末なんだけど、幕末を描くためのバックグラウンドがわからないとなんでこのキャラクターたちがこういう動き方をしたのかわからないから、そうだ、わかるようなところから描いていこうぜ、ということで関ヶ原の戦いから描き始め…

「里崎指数」と言う盗塁についての新指数提案が面白かった

捕手の指標で、盗塁阻止率と言うのがある。盗塁を阻止した数÷盗塁を企画された数で表す。10回企画されて、5回刺したら、5÷10=0.500で、盗塁阻止率.500と言う。 そこに、元ロッテマリーンズの名捕手里崎が、それはおかしくないか、盗塁させないのが大事で、そ…

いわゆる「なろう」小説を色々読んでみた

なぜ「なろう」がそんなにバカにされるのか、よくわからなかった。ので、読んでみることにした。 考えられる嫌われる理由って、二つある。 一つは、表現が稚拙であること。 ま、これはありえる。編集者や校閲者のフィルタを通していないものが対象になる。び…

高浜寛「ニュクスの角灯」

第24回手塚治虫文化賞マンガ大賞作品。 全く初めて読む作家なのだが、第1巻丸ごとこちらで読める。読んでみて面白かったので、全6巻大人買いした。 to-ti.in 話がどこに行くのかわからない感じが、とても素敵。 1878年/明治11年の長崎、主人公である、ちょっ…

眉月 じゅん『九龍ジェネリックロマンス』

今日まで全部無料で読める(第16話まで) https://tonarinoyj.jp/episode/10834108156705514756 九龍という今は無き無法地帯で、ジェネリックというジェネリック医薬品の香りのする言葉に、ロマンスという言葉をつけるというタイトルに、心を奪われる。 ヒロ…

芸術は、不要不急か?

前日の記事を書くために『彼方のアストラ』を再読していた。この作品では、9名の少年少女が宇宙の果てに飛ばされて、宇宙船で帰ってくるお話なのだが、この閉じ込められ方は、ロックダウンに似ている。そこで皆が病気になって気力も尽きようとしているときに…

ラテン語の警句やことわざ

前々回の『アド・アストラ -スキピオとハンニバル-』の題名のもとになる "Ad Astra Per Aspera" って見たことある気がすると思ったら、『彼方のアストラ』の第二話で、アストラ号の名前の由来になった言葉だった。 彼方のアストラ コミック 全5巻 セット 発…

久しぶりの『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』

ヱヴァンゲリヲン新劇場版序破Qが、YouTubeで五月三日までの期間限定無料公開をやっていたので、久々に見る。最終話となるはずの物が今年六月に公開予定(コロナのせいで未定になった)だったので、そのプロモーションの一環なんだろうなと思う。 面白かった…

カガノミハチ『アド・アストラ -スキピオとハンニバル-』

タイトルはラテン語の Per aspera ad astra (Through hardships to the stars) という格言から。後のスキピオ・アフリカヌス (Scipio Africanus)が、カルタゴの名将ハンニバル・バルカ (Hannibal Barca) という困難に打ち克ち、ついには倒すという物語を、全…

せっかくなのでオンラインの美術館を訪ねてみる:トーハク編

コロナなんかに負けないぜ! ということで、国立博物館を含め、3月15日くらいまで休館のところが多いので、オンラインでみてみるという試みをしてみる。 トーハクブログを初め、学芸員のかたが色々と記事を書いているので、とても面白い。特別展のページは割…

ネット放送の雑な話

TV

うちはNetflixとAmazon Prime Videoを見ることができる。 ネット配信プラットフォームを知ったのは、Amazon Prime Videoが最初。 Amazon Prime Videoは、Primeの権利分として見られるものに限定して利用をしていて、レンタルで課金するのはまだしていない。 …