cafe de nimben

見たものと、読んだもの

夢枕獏伊藤勢『瀧夜叉姫 陰陽師絵草子』2巻

スーパー歌舞伎トールキン」の第二巻。

いろんな布石を打つ巻ではあるが、藤太 vs 大百足戦と言う絵的にも大変楽しいものもあり、飽きることはない。

伊藤の画力の高さは、これだけで楽しい。老若男女の書き分け、筋肉と骨のデッサン、麗しいデフォルメ。妖が話すのは古文、敵が話す大阪弁、味方が話す標準語。必要最小限の説明で、言葉と絵で見せるので、だれない。絵のコントラストの高さがリズムをうむし。

早く3巻が読みたい。