cafe de nimben

見たものと、読んだもの

ドラマ『フラジャイル』最終回

んー、以下の感想は、こうるさい原作ラバー的な重箱の隅つつきになっているような気がする。

でも、できれば原作読んでみてください、特にこのアミノ製薬編の丁寧な描写の積み重ねがよいので。

 連載で読んでいるのでアミノ製薬編が何巻かはよくわかんないのだけど、たぶん3−4巻。

 
以下、隅つつき。

面白かったのだが、ダイジェスト的なものだったので、4回くらいは費やして欲しかったなという感じ。


近鉄バファローズのくだりと、野球観戦デートは、予想通り削られていたが、削ってほしくなかったんだよなあ。キスされたから死ねないと言うシーンがあるから、火箱がアミノ製薬を裏切る大きな要因になると思っていたので。あれだと、お兄さんに重ねたから、だけになるので、アミノ製薬を裏切らなくてもよくないかい? というか「わたしの治験をだめにしやがって、ダメな患者だなオイ」というブラックな方向に振れるのもありなような気がするのよ。だからきちんとダメ押ししてほしかったのね。
 
ただ、松井玲奈の火箱は予想以上によかった。舞台で鍛えられているのか、啖呵をきるときの腹から出る声の説得力がとくに。
 
高島兄は短い時間でやらないといけないから、アクが出すぎたねえ。外には腰が低いけど、決めるところはがっちり決めるとか、岸のプレゼンの後でもダメージコントロールのほうを先に考えるとか、原作の間瀬のほうがぼくは好きだな。ま、演出意図が歌舞伎系なのは承知の上なので、そういう演技をしているのだとおもうんだけど。はい、好みの問題です。
 
視聴率がよかったら『バチスタ』シリーズのように映画化してくれたりしないかしら。

 ※Kindle版ってないのね。