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片渕須直『この世界の片隅に』/後追いで調べておもしろかったこと

GIGAZINEのインタビュー記事が充実している。以下時系列。

クラウドファンディングをしていた2015年5月。

gigazine.net

 2016年11月11日、公開直前インタビュー。

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2016年11月12日の公開直後の講演

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ブラックラグーン』は好きな漫画であり、アニメなのだが、監督が一緒だとはおもっていなかった。タッチはぜんぜん違うしね。原作漫画の良さをうまくすくいとったという意味だと同じかもしれないけれど、それだとぼんやりすぎる。

どっちかというと、『この世界の片隅に』は日常系四コマ漫画っぽいかもしれない。

これくらいの小さな物語のほうが、いまはわかりやすいだろうなあ。

戦争とは何か、というのを真正面からとらえるのはとてもむずかしい。

「わしら国民は軍部に騙されていた」史観も、「生き残るために戦わざるを得なかった」史観もある。侵略した側でもされた側でもある。どちらの一面を強く感じる立場にいたかで、どちらが正しいとおもうかは変わってくる。当時に生きていたら、自分がどちらに与していたのか、正直わからない。後知恵ならいくらでもできるけれど。

日常系でいけば、生活描写という事実を積み重ねることで、世界観を構築できるから、観客にとっても世界に入って行きやすい。だからこその、すさまじい考証なんだとおもう。

『東京ゴッドファーザー』で描かれたように、実写だとエググなりすぎるかもしれないものをアニメで中和するというのも、受け入れやすさだとおもう。

しかし、ガンダムエヴァを生んだような、何かしらの系譜になるかどうかといわれたら、うーん、やはりこの作品はこのまま特異点のまま終わっていきそうな気がする。

もしやれるとしたら、水木しげるの南方戦線の話をアニメ化するくらいかね。

"Thin Red Line" とはまた別の味の何かができるとおもうのだけど。

 

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