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見たものと、読んだもの

野田サトル『ゴールデンカムイ』(連載最終回と期間限定全話無償公開)

大幅加筆がある模様なので、単行本派の人も、連載版を読むといいし、まだ読んだことがなければ、無償だし、登録も不要なので、立ち読みみたいな感じで読んでみるといい。

外伝とかいくらでも作れると思うけど、本伝としては314話で、キレイに終わる。

tonarinoyj.jp

2022年5月8日23:59まで全話無償。

 

群像劇であり、どんな暴虐の人でも、その人なりの理由があり、信念同士がぶつかり会わざるを得ないところ、しかもシリアスになり切らずに最後まで進んだところは、大河ドラマを読み終わった爽快感がある。

ヴィランとして、鶴見中尉というキャラクターがいるからこそ、何をやってもいい感があるな。アシリパさんの縛りと、漫画だからこそ「不死身」の杉元という名コンビ。

最近の作品だともう当たり前かもしれないけれど、ヒーローとヒロインは結婚や恋人という形で結ばれなければならない、という枠から外れてもいいという考え方は、とてもいいと思う。

「戦友」というのは、わたしにはとても大きなリスペクトだと思うんだよね。

全てのつながりを「恋」に帰着させなければならない、ということにはならないだろうし。

6月と7月に出る単行本を待って、また1巻から読み始める。