cafe de nimben

見たものと、読んだもの

千葉県東浪見 campsite TORAMI での林間キャンプ

大満足のChill Chill お泊まりキャンプでした

all green!

今回のキャンプの目的は、以下の三つ。

  1. 自然の中で、ゆっくりする
  2. Ichiro's Maltを飲む
  3. 焚き火台、ピコグリルを試す

 

今回宿泊したキャンプ地は、Campsite Torami

campsite TORAMI

古民家キャンプ場


www.campsite-torami.com

 

予約は、定番の予約サイト【なっぷ】にて。

CampsiteTORAMI | 日本最大級のキャンプ場検索・予約サイト【なっぷ】

 

キャンプ地選定の理由3つ

徒歩キャンプ好適場所である、最寄駅から徒歩1分程度という近さ

Ichiro's Maltが飲めるBar併設

10年ぶりくらいに訪れる房総地域で、プチ異世界気分

 

場所

場所は、ターミナル駅である上総一ノ宮駅から、外房線のローカル線で駅一つの東浪見(とらみ)駅。東京からなら、京葉線東京駅から、快速、通勤快速ないし特急わかしおで、上総一ノ宮駅に出て、乗り換えるだけなので、とても良い。上総一ノ宮駅での乗り換えも、同じホームの島の向かい側にいくだけ。ただし、外房線ローカルは2両編成なので、斜めに走る必要があるかもしれない。大体3分くらいの乗換タイムが組んであることが多い。もし時間があれば、上総一ノ宮駅名物の、サーフボードを背もたれにした椅子に座るといいかも。

サーフィンだぜ

Bar併設。しかもリストが渋い

11:00-23:00で通し営業をしているBarがある。キャンプ地の受付でもある。

Campsite TORAMI

このページの下部にある、リストが渋い。

ウイスキーのリストがアイラから始まるし。イタリアにはグラッパがあるのに、モルトウイスキーもあるの? おお、なかなか買おうとしても市場にないIchiro's Maltがある!

などと、短いながらも癖の強いリストにノックアウトされる。

Ichiro's Maltは、5−6年前かな、外国人のウイスキー好きの同僚から聞いた。日本のウイスキーが海外にも知られているのかというのと、サントリーやニッカというところ以外にウイスキーを作っているところがあるのを、そもそも知らなかったりと、いちいち勉強になったのであった。が、飲んだことがない。これを機会に飲んでみたい!

 

房総地域でまったりしたい

房総、JRで言うと内房線外房線で行く地域は、あんまり行ったことがないので、異世界感がある。海も東京湾ではなく、太平洋だし、湘南じゃないけどサーフィンのメッカだし。知らなかったのだけど、東京オリンピックのサーフィンの会場だったんだね。

海を見るのが好きなので、海は見てみたかった。九十九里浜で乗馬をしたのは10年以上前だしねぇ。懐かしいねぇ。

 

準備と荷造り

今回のロマン枠は、焚き火とモーニングコーヒー(とIchiro's Malt) なので、持っていくものは、こんな感じになった。

ロマン枠:焚き火台

ピコグリル498のいい熾火
ロマン枠な理由

ロマン枠として、焚き火台を色々試す、と言うのが前回のキャンプから加わった。

焚き火台として所有しているのは、Captain Stag バーベキューコンロ (どうやら流通在庫のみで、もう廃盤みたいだが)。

これは、炭火でBBQをするには良いのだが、薪で焚き火をしようとすると小さすぎる。

前回、コールマンのファイヤディスクを利用したが、これが思ったより良かった。特に、ノコギリを持ち運びたくない私としては、40-50cmくらいの長さの薪をそのまま使える良さに感動したのだった。真上から見たら円形なので、コリオリの力で、小さい火災旋風で起こる様も美しかったし。

と言うことで、焚き火台を色々試してみる、と言うのが、ロマン枠の上位に来たのだった。

お試し:Picogrill/ピコグリル498

ついては今回、レンタルサイトから、picogrill 498を借りて試すことにした。

picogrillを選んだ理由は、徒歩キャンパーとして最重要課題であるUL。500g強なので、このサイズ感だと大体1kg切るぐらいの競合製品より圧倒的に軽い。また、薪をノコギリで切らずとも載せられる展開サイズ幅410mm。収納サイズが約A4で厚さが2cm程度。

と言うことで、カタログスペック的には、最初に試したいものだった。

キャンプ地ではこれのレンタルはないので、レンタルサイトから二泊三日で借りた。

モーニングコーヒー

前回は収納の問題で、コーヒーミルなどのコーヒーセットを入れられなかった。今回は、持っていく。(その代わり、マルチグリドルによる、現地での料理は止めた)

気温などの下調べとシュラフ

前回は山梨なので、標高が高く、気温も平野部の冬近くになることが予想された。

今回は房総なので、標高が低く、春の陽気と考えれば良いと考えていた。直前の予報も、最低気温が16度くらい。であれば、まだ底冷えがある可能性があるので、マットは必要としても、シュラフはナンガでは暑すぎると予想される。

このため、モンベルのシームレス ダウンハガー800 #3を持っていく。(徒歩キャンなので、収納サイズを考えると化繊ではなくダウンにしてしまう)

ここで、一つ調べ忘れがあるのだが、それは後々。

バックパック

今回は、スーツケース重すぎ&車輪が壊れかけ問題があるので、私はバックパックにした。Osprey Aether Plus 60L。

https://www.osprey.com/us/en/product/aether-trade-plus-60-AETHRPLS60F20.html

アルペンアウトドアーズで、色々相談に乗ってもらって購入。これ、なかなか優れもの。腰で荷重を持つタイプなので、肩は全く痛くならない。コンプレッションベルトがついているので、モーメントがあまりかからないように薄くできる。この辺りは、他のメーカーのものも一緒なので、実際に背中のサイズや紐などを調整してもらって、錘を入れて背負ってみて、どれが好みかを相談して決めるのがいいと思います。試着せずにポチると、機能の半分も活かせない可能性があるので。

あと、なんと言っても、アタックザックにもなる雨蓋がついていて、キャンプ地でウロウロするのに好適。

いざ出発:移動

座ろうぜ

徒歩キャンは、どうしても荷物が多い。また、大きなバックパックを背負ったままずっと立っていると、自分は体力を削られるので、現地で遊ぶ体力を温存したいのと、電車の中で通行の邪魔になる、と言う2点から、うまく座れるように、また、乗り換えが少なくなるように、予定を組みたい。

重いバックパックは、つけたり外したりするのに苦労する。ぎっくり腰にはなりたくないし。

私は、京葉線蘇我で乗り換えるのではなく、上総一ノ宮まで快速で一気に行けるルートにした。混んでない時間帯の、また、なるべく混んでいない車両を選んだため、うまく座ることができた。

車内出血

ちなみに、座るときに、荷物を網棚に載せるために上げようとしたところ、腰バンドが引っかかってうまく上がらず、無理やり入れたら、吊り革が跳ねて眉にぶつかり、出血をするという惨事に。吊り革のない、横から入れましょうね、バックパック

上総一ノ宮で乗り換え

乗り換えの時、荷物を抱えて、階段の上り下りをすると詰むなあと思っていた。乗り換え時間3分しかないし、なんか到着予定時間を5分くらい過ぎているし。

電車はきちんと、接続を合わせてくれていた。サーフィン系と思しき方も多かったので、何か大会があったのかな。国際色も豊かでした。

東浪見駅で降車

外房線、単線なのね。緑のトンネルを行く感じで、ファンタジックな気分。

降車する人は少なし。みんなどこに行くのだ? 木更津?

降りる時は、ボタンを押してドアを開けるタイプ。

降りて移動するにはいいホームだが、帰る時は歩道橋を上るのか、とちょっと心しないといけないスタイル。

無人駅なので、Suicaをポンと押して出る。

サイトに到着

駅を降りると戸建て街の生垣に囲まれるのだが、本当に1分くらいでついた。目印も必要なところに、目立つように置いてあるので、迷うことはなかった。

車輪付きケースでも大丈夫な、平らなアスファルト舗装。

ただし、一方通行でない1車線で、歩道も車道も狭いので、前後には要注意。

一軒家の庭に入る感じ。

入り口。一瞬、どなたかのお家ですか、感があるが、この看板ですぐわかる

サイト設営

林間サイト。オートサイトでもあるのだけれど、うちは徒歩なので、車分のスペースをたっぷり使える。奥に別のサイトもあるので、道は作っておく必要がある。そのサイトへは軽く上るので、真っ平らなところはない。また、大きな木下なので、ペグを打つときに根に当たる可能性もあるので、そういう目で場所選定をすると良い。土はあまり硬くないので、テント付属のペグで十分。場合によっては、靴で踏むだけでもペグダウンできる。

風は、海からと山からの両方あり、割と舞うので、入り口をどこにするのかは、そのとき次第ですね。

設営完了! 右は後のダイニングキッチンと、道のために空けてある

サプライズ

お隣のキャンプサイトで、長毛のリトリーバーを連れていた方がいた。そのわんこは、とても人懐っこい。こちらに来たので、ご主人のご了解の上、もふり倒した。甘えん坊で、毛はシャンプー仕立てかというくらい綺麗で、とてもかわいかった。犬をもふる機会はあまりなかったので、栄養補給ですね。幸せ。(よそ様のわんこなので、写真はないよ)

 

アクティビティ:東浪見海岸散歩

昼食と散歩のため、サイトを出る。隣に道の駅。お野菜中心。調理をするならいいところだと思うが、全般的に量が多く、二人だけだと荷が重い。車で家族だったら、持ち帰るといいんだけどなあ。

道中の海鮮丼のお店は行列が長かったので、断念。

ローソンに向かう。24時間営業であることを確認。何かあったらここにくればいい。ローソンで、明日の朝食用のパンなどを購入。

東浪見海岸へ。

途中には田んぼがある。苗代から植えたばかり。私は山の方の育ちだから、広々とした平野に田んぼがある風景を生で見るのは、育ったところとは違うため、興味深く感じる。

田んぼと、燃える男の赤いトラクター

地震の警告。1677年11月の延宝房総地震での津波で137名が亡くなっている


途中、なぜか消防車。今の所、キャンプに行くと消防車がいるんだけど、なぜだ。

東浪見海岸は、サーファーが多い。その手前の九十九里ビーチラインは、車の交通量がとても多い。サーファーブランドとそれと相性のいいブランドのお店も結構ある。アメリカン/メキシカンな感じで面白い。僕はサーフィンをしないが、する人にはたまらないんだろうねぇ。

堤防手前の砂浜。風紋が美しい

サーファーは歳も性別も関係なく楽しそう。砂の色が黒く変わるのも、また面白い。

巨大サンダルがアイコンのハンバーグ屋。サーフボードも多い

 

おやつ:ちまきとコーヒー

約6000歩くらい歩いたので、おやつ休憩。

コーヒーとちまきでChill

グランドシートも、ちまきも緑。林間サイトで上も横も緑。コーヒーにも緑が反射して、緑虫な感じで、ゆっくりリラックス。湿度も少ないので、快適そのもの。

焚き火など計画

さて戻ってきたのが1600くらい。日没が1820くらいなので、約90分をどう過ごすか計画する。

焚き火台の設置は必須。

薪は、針葉樹だった。そんなに長くは保たないだろうから、日没後に焚き火開始。

薪は、かなり薄く細いものが多かったので、薪割り不要。

ということで、焚き火台を設置してから、T's KitchenでIchiro's Maltをいただくことに。お腹に何か入れていかないと、酔って寝てしまうかもしれないので、日清の完全メシを食べる。

焚き火台を設置したので、完全メシ。何が完全かよくわからん(=「栄養バランスを考えるのが、めんどくせぇヤツら」というターゲットにピッタリな私)が、美味しかった。

ロマン枠:初Ichiro's Malt at T's Kitchen

ミズナラ

T's Kitchenは、古民家バーである。古い建物なのに、塗り直しと丁寧な掃除で、とても行き届いている感じ。

念願のIchiro's Maltをいただく。ミズナラ、ワインウッド、そして505。個人的には505が一番好きだな。もう終売だから、プレミアがついた流通在庫しかないけど。

505は、お店の人に無理を言って、キャンプサイトに持ち帰った。そりゃそうよ、焚き火を見ながら飲むためさ!

日没くらいまで、ここで楽しんだ。

さて、ロマン枠最後の、焚き火でChillだ!

ロマン枠:焚き火:picogrill 498

picogrill/ピコグリル 498

スイス製の焚き火台。「パチグリル」とまとめて呼称されるコピー製品が大量に生産されたことでも有名。それだけ、完成度が高くていい製品と言われているが、さて、試してみよう。

picogrill 498を初使い。もちろん、風防は忘れずに

組み立ては一瞬。迷うことはなかった。買ってきた薪も、鋸で短くする必要が無く、そのまま載せられる。今回は料理器具を持ってきていないが、調べると対荷重15kgなので、ダッチオーブンすら可能ということで、問題ない。

座面に、空気入れスリットがあるせいか、燃焼効率が良い。燃え残りがない。スリットがあるというデメリットで、灰が下に落ちるかなと思ったが、ほとんど落ちない。浅いV字の角度とスリットの大きさとバランスが、きっと絶妙なんだろうね。

お気に入り。徒歩キャンプ購入としては、今のところ第一位。(徒歩しばりを外すと、前回使ったコールマンファイアディスクもいい。灰は、そのまま持っていって捨てればいいという楽さがある。ただ、重いので、徒歩には無理)

焚き火の炎の照り返し

なお、コピー元になったベストセラーモデルは398。その後に出たのが、この498。

あとで調べてみると、焚き火を置くところの面積が498の方が広く、特に長い薪を置くのに苦労がないところがいいっぽい。確かにそんな感じだった。

しかし、焚き火は、ずっと火を見て育てて、ぼそっと話して、ウイスキー飲んで、という生産性のあることは全くやっていないが、楽しい。楽しさも、ワイワイキャッキャとは違う、自然の中に溶け込む感じがいいねぇ。Chill Chill。

両隣のキャンプサイトには、もちろん人がいるので、話し声も聞こえてくるのだが、それもまた自然の一つよね、という感じで、気にならなかった。

2100の消灯時間まで焚き火をして、完全に燃え尽きたことを確認して、就寝。

 

夜と朝と帰宅

夜の突風

夜中、いきなり突風で目覚めること数度。とはいえ、長いわけではないので、テントは倒壊しなかったが。海からなんだろうなあ。

朝の涼やかさ

ホトトギスが鳴いている。練習不足なやつは歌が下手と聞くが、みんな上手だ。サラウンドで聞こえるし、声も腹から出ているようないい声だ。気持ちいい。早朝? 未明?に起こされたが、問題ない。

天気も保ったので、爽やかな朝日。6:00くらいに起床。

すでに、日差しが強い。UV必須やね。(それでも焼けていた)

モーニングコーヒーは、今回のロマン枠の手で挽くやつ。ホットサンドといただく。

ホットサンドの他に、目玉焼きを生パンに挟んでいただくが、強く挟みすぎて、黄身が飛び散らかったのは、ご愛嬌。

帰宅計画

上総一ノ宮からダイレクトで東京まで行くものは、11:30くらいに東浪見を出るものしかない。1時間に一本くらいは東京に行く便はあるが、それは蘇我乗り換え。荷物も多いので、ダイレクトに帰れるやつにする。キャンプ地は11:00がチェックアウトなので、二人で、ホトトギスを聴いたり、テントをたたんだりして、まったりと過ごす。

バックパックに再び詰めるのは、それなりに大変だったが、キニシナイ。

撤収時は、サイトのお掃除。来た時よりも美しく!

ペグの外し残しはないか、自分のゴミが風で飛んでいっていないか、逆に他から来たゴミは回収。

多くのキャンプ地がそうだが、ここもゴミは持ち帰る(有償引取りオプションなし)。

綺麗にして、ペグ跡も踏んで整地して、帰る。天気がずっと良くて、よかったー。

 

まとめ

天候に恵まれ、大自然の中でChillできた。いいキャンプ場だった。

ロマン枠である、Ichiro's Malt、焚き火 (Picogrill 498)、モーニングコーヒーを全て達成し、楽しんだ。

バックパックが優秀で、とても役に立った。

 

なお、湿度が低かったので、汗かき着替え分が、無駄な荷物になった。気温だけでなく、湿度予報も確認するの、だいじ。

 

僕らはキャンプ初心者なので、ロマン枠が色々ある。ロマン枠を作って、それをテーマにして、優先順位を高くして、達成していく楽しみを、まずは持っていこうと思います。上級者になれば、ただ行くだけで楽しくなるのか、あるいはいろんなロマン枠がこれからも出てくるのか。どうなるかも含めて、楽しんで経験を積んでいきたいと思います。